それは
簡単なんだよ？
皆誰でも、
「真夜中の向う側へ」行けたのだから。
一線を跨いで向こうへ行くこと。
これは、学歴・偏差値・預金残高・等々を超えたものだから。
分かる人には、すんなり分かるんだろうな。
簡単なのにな。
今のところ、この国では消えていきそうな性能。
自分の命を委ねること。
自分以外の何者かのナニカに預けること。
それが野性の意味だよね。
自分自身の可能性なんて知れている。
じゃあ、何を利用するのか。何の力を借りるのか。
それは野性を磨かないと、見定まれない。
ほんのりと甘みがあり、苦味もある。
目に入ったら沁みるし、つらい。
でも、本当に・本物の・泥水を舐めたことのあるやつはいないのでは。
観念で、言葉の遊びで「泥水をすする」とか言うけども。
馬鹿でキチガイ寸前のオレはガキの頃どんな味か知りたかった。
天才はすすらない。
馬鹿はすするのだよ。東大は行けないし、興味もないが
泥水の本当の味は知りないから。
これが、男の子の魅力だろ。
そうなんだ。
おれは成長しないよ。
熟練しない。
熟さないぜ。
いつも、7歳だよ。
いつも、17歳だよ。
肉体は五十五でも、七十でも、それは自然の法則なんでおれの知ったことじゃない。
勝手に、老齢してくれと。
精神は、成長しないんだよ。
生まれた時から、つまり完成されているから・完結しているから。
だから、青さが核なのだ。
分かるかな、君は？
