中年男に哀愁は似合わない

黒川博行「熔果」

ヤメ刑事中年男二人が福岡の金塊強奪事件をめぐって半グレとヤクザを向こうに回し大暴れする物語。

オモシロー！

チームワークは嫌いだが、バディものは大好き。

とにかく仲がいい。

様々な事情で警察をクビになった二人。ヤメ刑事だ。

相棒が行き過ぎたことしても絶対に否定しないしむしろ褒める。

普段からお前といるから心強く楽しい毎日が過ごせると言い合っている。気持ち悪くなる一歩手前で抑えているのが面白い。

BLにならないのは男同士の分かり合え気の置けない二人の心理バランスが絶妙だから。

しかしこんな出会いはないと思う。

男でこんな小1の時代の様な親友を持つなんて有り得ない。

だからこれは友情のファンタジーだ。

現実世界でこんな相棒がいたら本当に幸せだと思うよ。

ハードボイルドだがシンミリしない陽の方だから。

個人と法人と助成金

会社組織と個人事業。

この国は会社組織としての法人を優先して助ける。

支給額も断然違う。

助成金制度の勉強をしてよくわかった。

救済措置の制度は間違いなく会社に向けて作られているものが断然多い。

雇用を作る、という前向きな大前提に存在しているから。

個人個人で生きていくには難しい。

人間嫌いで組織に馴染めない人間は苦しい世の中だ。

個性的に生きることと自分勝手に生きることはもちろん違う。

自分の好きなように思った通りに生きていくことを模索したい。

考えず思考停止に横並び他のみんなと一緒に同じに生きてはいけない。