FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

ボーリング場と幽霊。

2022-04-29 22:42:20 | 雑感等々
7、8歳のころだったから1974年ごろ。

父母に連れられて行った多摩川沿いのボーリング場を思い出す。

子供はそっちのけでゲームに夢中になっている親。

暇なので紙コップに注ぐタイプの自動販売機でコーラを買って飲み、

ゲームコーナーへ行くとピンボールばっかりだった。


誰もいないゲームコーナー。

200円かそこらをもらってゲームを始めるが下手くそなのですぐオーバー。


とにかくデザインが面白くて台を見ているのも面白かったが、ふと気づく。


自分以外だれもいない中ピンボールゲームの音だけが響く。


まるで生き物のように騒いでいるのが機械なのだ。


急に怖くなった。


室内から急いで飛び出し両親のレーンに戻ったが、


子供に関心のない親らはボーリング夢中だ。


無人のゲームコーナー室に一人きりでいる恐ろしさは今でも憶えている。

よくこれを思い出す。

怖がり少年がそのまま年を取ったらキューブリックのシャイニングに出合った。沖田浩之似の頭のいいクラスメートにスティーブン・キングの原作本があることを教えてもらった。

13歳から読んでいる。あっという間に55歳になった。40年以上裏切らないで読み続けているのはこの作家だけだ。


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