毛細血管が破裂して、真紅の涙が出てくる。
それぐらい、愛している。
欲しい。
悪夢で、眠れなくくらい。
愛して、自分は死んだ。
死ぬくらい、好きだぜ。
死ねる。きみの鎧となって。盾となって。
自分の人生を終わらせられたら。
愛しているなんて、言う前にオレの400㏄のKAWASAKIに乗せてやるよ。
甘い言葉を言う時間なんかあるなら、一緒にバイクに乗って海へ行こう。
血の涙が愛おしい。
愛の証明だから。
言葉なんかいらない。
バイクと風とバイクにけつで初秋を感じるのさ。
走り続ける。海沿いをいつまでも。
オレとお前を祝福してくれる、潮風が優しく頬を撫でる。
それでも思い出には浸れない。
浸れるくらいの暇はないから。
走り続けるよ。
ブレーキはかけないよ。
赤い涙が海を夕日にして。
ブレーキは踏まない。