祈るのが好きだ。
誰もいない、一人、夕日に照らされた部屋で静かに祈る。
カーペンターズのバラードよりも静かに。
誰にも気付かれずに、口に出さず。
心の中で、温めながら黙読する。
口に出さずに暗唱する。
タオルケットのような肌触りの良い思いを乗せて。
早く五月が来ればと思いながら。
思いを馳せて。
いつか来る、その出逢いまで。
笑って、泣いて、沢山食べて、沢山歌って、いい本を読み、いい映画を観て、
人生を満喫していこうよ。な。
仕事モードに入って、
朝ごはん食べて、
濃い目のコーヒーを飲んで。
いつもの繰り返しにならずに、新鮮な一日。
スローモーションでもいい、スナップ写真でもいい。
どうか、充実した後悔のない一日になりますように。
ぼくだけじゃなく、繋がっているすべての人に。
まだ、肌寒い夜に、夜空を眺めながらひとり呟く。
どうぞお星様、ぼくを一人前の人間にして下さい。
こんなぼくでも役立つでしょうかと。
暗くて明るい関東の夜の空に。
誰にも言わない、自分だけのお願いと祈りを届けます。
信じることのほうが、難しい。
邪念が入ると、疑いの目を向けてしまう。
もとより、自分自身として
もっと、出来たはずだ。
もっと、助けられたはずだ。
なにをしても、後悔するのがさだめなのか。
ひとり静かに、想いに焦がれる。
もっと、なにかが出来たはずだと。
泣いても、後悔しても、もう過去のこと。
罪深き生き方と、慈悲の繰り返し。
ブライアン･デ･パルマの「カリートの道」をNHK BS1で観ていたら気が付いた。
孤独がこんなに祭り騒ぎを思い出さずにいられない。
夕方の公園、一人より、小学生の時、夏祭りに一人、夜店で的屋の入れ墨兄ちゃんと駄弁って、憧れの同級生の生活を想像するそんな孤独が懐かしくて。
ヤクザな道からは足を洗えないのだが、精神を浄化させるチャンスはある。
過去のしがらみからは逃げられない。
何故ならば、そこで充分に恩恵を受けているから。
人生で勝ち逃げは許されない。
だから、贖罪は尊い。
