『街とその不確かな壁』を読了。
五ヶ月かかった。
中断とかいろいろで再開して今日読了。
考察はもう世の中に出尽くしているので任す。
僕は村上春樹を読む。
弱っている時。精神的に参っている時。心がささくれている時。
地方の湯治場に行くように。
傷口を塞ぎに行くがごとく。
一文一文薬草を傷口に当てるようにゆっくり読み込んでいく。
物語があり人物が動く。
ストーリーは追うがそれはそれだけ。
面白い面白くないは二の次。
湯治場で身を委ねて体を回復していくのを待つだけ。
何度も何度も。
それが村上春樹とのつき合い方。
効果があるから今でも続いているのだろう。
