酒は
セルフ・スクラップ&ビルドだ。
こんな恥ずかしい、見ていられない存在をまずは壊す。
砂場で作った城や、戦艦や、車やそんなものと同じように。
まずは踏みつけて潰す。
闇の世界が自分を蔽いつくす。
一度死ぬのだ。
そして運が良ければまた、復活する。
そう勿論、運が悪ければ色んな事故に巻き込まれ、事件に巻き込まれ、万事休すもあり。
それくらい底なしの井戸に頭から飛び込むつもりでで酒を飲むこと。
みんなその話に白い眼を向ける。
でもこれしかない。
絶望とも違う。怒りとも違う。
闇と手を取り合うとはこういうこと。
なぜ光と輝きじゃないのだと常識人は私に詰め寄る。
分かり合えない。
だから誤魔化して嘘ついてその場しのぎで終わらせる。
生きながら生まれ変わりたいのだ。
面倒くさいのが生きること。
みんなショートカットで近道をする。
生きるのが面倒なのに全うしない。
あんたらも矛盾だ。