お馴染みのイオンシネマ多摩センター。
1996年。
日本公開は1997年。
ジェフリー・ラッシュがアカデミー最優秀主演男優賞受賞。
この映画の肝はなんだろうか・・・・。
親の愛情が深すぎ暴走しすぎで虐待になってしまうこと。
親の無念を晴らすために自分の子供を託すこと。
結局、人の運命は人との出会いで決まってしまうこと。
一度は音楽に殺されて、音楽で生き返ること。
毒親の呪縛から解き放たれる時、子供の本当の成人と自立が始まること。
古い殻を破って捨てていかないと新しい世界に入れないこと。
人生の皮肉。
親の子を思う気持ちから、結局は子供のドリームキラーになってしまう。
100%悪はない。
そこが厄介なのだよ。
いちばんの味方である家族が敵になてしまうなんてあるよ。
それでも「人生生きるに値する」と思えるかどうかが分かれ道だと思う。
ユダヤ人迫害とアウシュビッツから生還したというこの常軌を逸した父親との最後の別れのシーンで主人公デビッドが言い放つ言葉。
(いろいろと絶望的悲惨なことが起こった人生でも)大事なことは生き残って、これからも生き続けること。
出会いも受け入れて、お別れも受け入れてこそ。