FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

「PLAY BACK 昭和42年生まれ」

2019-11-22 14:31:54 | 創作詩
やっぱりなのか どうなのか
同い年の大規模リストラ また始まった
バブル世代の申し子らよ
浮かれて飛び出てジャジャジャジャーン
バブルで浮いたよ ぷかぷかと
トラブル目が覚め あらタイヘン
ブルブル震えて二度寝して

オレが生まれて来た時にゃ
沢山たくさん子供たち 大声元気で歌ってらあ

大きな町を造っても足りない足りない
もう満タン

公園・学校間に合わない
給食センターフル稼働

一学年に12クラスも当たり前
三割四割引きも当たり前

公園溢れる子供らは おれも砂場で陣地取り

ところが今は見当たらない
みんなどこに隠れてる
42年が見当たらない

80年代の甘い汁 テレビでしか見たことない

カネなし カーなし シガナイ学生

六畳一間のすきま風 苦汁をすすってサバイバル


アッシー君にもメッシー君にも成れません

毎日部活とバイトに明け暮れて
単位落として 本末転倒・七転び八起き

バブルの嵐が過ぎ去って
リーマンショックのショック死も
体験済みだよ自慢にしたい

したいしたい あるある言いたい 


五十路になって
やっとオレの時代かと
思ったわたしが馬鹿だった

お天道様がお見通し
コスト ア・ホーマンスの世代でも

憧れあの子は みずほチャン

もう抱えきれない 別れてチョーダイ
お願いだから 手早くネ
男は決断の早さが勝負なのヨ

事の顛末でかでかと新聞一面飾ったよ

あ~これがエンディングなんて殺生な

神も仏もないものか

ネバーエンディングとまでは言わねえよ

せめて欲しいな パート2

だれか続きを書いておくれよ

向田先生も今はいねえ

イイ夢見させておくれよカトチャンケンチャン


ちょうどお時間となりやした


またのご来店お待ちして

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淋しいヨッパライを見たよ

2019-11-20 05:12:29 | 創作詩
酒飲むと


気が大きくなるのは

よくあること。


でも。

勢いにまかせて


怒鳴り散らしいると




人生も散っちゃうよオトーサン。





楽しかった。




ベロンベロンでも


走れるんだね。







あのオジサンも一人アパートか団地に帰って




ひっそりと床に就くのだろうな。






そしてオレ同じように二日酔いの醒めるのを




云々言いながらじっと待つのだろうな。






オッサンも爺さんもおニイチャンもみんな無様でいいね。




同じだな。

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昭和42年生まれなんだから…

2019-11-19 23:33:35 | 創作詩
暴力と


涙と


うやむやと




そんな最低な時代なのは生きてきて分かるよ。




今日も





酒場で




勘違いお爺ちゃんが




てめえ



この野郎と




睨みきかせて




俺のことを



〆ようとしていたけど






。。。




俺が



その


お爺ちゃん先に




殺しちゃうよね











だから




暴力渦巻く




酒場に



遊びに



来るのなら







今日のことは


今日で〆ていけるような気風のいい




男じゃないと



ね。






ママが





間に入ってくれて




助かりました。






お爺ちゃんだから。



良かった。








取り持ってくれて。






酒飲んで、手加減知らない状況。




殺しちゃったら。





仕事も日常生活も終わりです。





有難うね。ママ。



暴力がカッコいいと勘違いしていた時代のおじいちゃんと。




平成生まれのお姉ちゃん達と。




カラオケと。




酒場と。






沈黙と。



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一億総フリーランス時代

2019-11-15 16:47:11 | 創作詩
完全自己責任時代。

死ぬまで健康体で働いて下さい。

24時間スポーツジムオープン時代。

糖分塩分脂ものお酒はほどほどにして成人病にならないで下さい。

年金あてにしないで下さい。

健康保険負担分もあてにしないで下さい。

退職金とかも過去の産物です。

生活が苦しいのは工夫と努力が足りないんじゃないのですか。


国に面倒見てもらおうとか甘い期待はしないでください。


逆にどうやって国に貢献できるか考えてください。


フリーランス。

己の才覚・肉体・運のみ頼りの時代。

ガチのサバイバル時代。


人間関係ギスギス。


自分さえ良ければ結果オーライ。


自分と家族をどうやっていくかだけでも精一杯。


他人のことなど知ったことじゃない。余裕ない。



オールフリーランス。なんの保証ナシ。


心優しい人間が間抜けに見られハイエナが群がる。


だからみんながそっちに行くならオレは向こうに行く。

SNSの窓からは虚飾と見栄の発表会。

巧妙に隠された暴力模様。

強者が弱者に重荷の丸投げ常習化。


成功者がド派手な自己啓発セミナー。号泣信者たちの大合唱。


富裕層と貧困層の格差断崖絶壁ロッククライミング。命綱なし。



満員電車で痴漢あつかいされないようビクつき両腕を上げておく男たち。



疲れ切って誰も居ない部屋でひとりストロングゼロをぐい飲み癒しを求めて。



意識失って朝を迎える。






ホラー映画が微笑ましいくらいの総フリーランス時代。



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暴力が普通だった時代に、ノスタルジーは感じない。

2019-11-15 05:58:44 | 小説等感想
S・キング「スタンド・バイ・ミー」


誤解された小説。


曲解された物語。

この男子にしか分からない中編小説は、


決して郷愁を呼ぶものじゃない。




男は、とくに5歳から13歳までの生き物は




命の重さを計り間違える。




ノスタルジーの小説ではないのだよ。




いかに暴力が蔓延していて。生き残ることが難しかった時代の話しだ。





コンプライアンスも衛生管理も行き届かない野性に近い時代の話し。




「おまえは、俺の傍にいてくれよ。」




「おまえは、卑怯者にならないでいてくれよ。」




これがいとも簡単に命のやり取りをする子供特に男子のすることなんだ。




今は違う。



でも本質は同じ。





時代は変わった。人は変わらない。




「スタンド・バイ・ミー」は





男の子が、男に脱皮するかもしれない観察日記なんだよ。





これは男しか分からない。




脱皮は女は出来ない。




脱皮なのだから男しかできないのだよ。

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