★貿易赤字の主因、本当はアベノミックスと輸出大企業の行動にあり
日銀によるかつてない金融緩和(民間銀行等から国債を大量に買い上げて大増刷したお札を渡す)でインフレにし、円安にするアベノミックスの政策では、輸出が量的にも金額的にも大きく増加することを想定しており、多くのひとたちが期待していました。
私も「輸出は円安でやり易くなり、それなりに増加するだろう。 化石燃料や原材料の輸入価格が高くなって大変だが・・・」と予測していました。
ところが、実際は輸出が量的には伸びず、金額的にもあまり伸びていません。
すでに海外拠点での製造が多く、以前はそれでも部品は日本からの輸出が多かったのですが、今では現地調達(海外進出した下請け企業を含めて)が多くなっているためだそうです。
日本の輸出大企業は円安で確かに増収増益なのですが、結局グローバル企業として利益が上がったのであって、国単位で見ると輸出は増えないというわけです。
(2013年までは所得収支の黒字が貿易赤字より多くて経常黒字だったが、2013年の終盤には月単位で経常赤字となり、2014年からは経常赤字になりそうな勢いです)
ですから貿易赤字の原因も経常赤字になる原因も原発ゼロのせいだと言うイメージは意図的に作り上げられた大ウソのイメージで、本当の原因はアベノミックスと輸出大企業の行動なのです。