★国会前に続々大群衆、怒りの渦、新安保法案=戦争法案に反対し
東京・永田町の国会議事堂正門前には夕方ごろから、大勢の若者や子どもを連れた人も続々と集結。
主催者発表で5万人。「命を守れ」「解釈改憲、絶対反対」などと叫び、強行採決に怒りの拳を突き上げた=15日午後【時事通信社】
(時事通信)
東京・永田町の国会議事堂正門前には夕方ごろから、大勢の若者や子どもを連れた人も続々と集結した。主催者発表で5万人。
周辺の沿道を埋め尽くした子どもから大人までが「命を守れ」「解釈改憲、絶対反対」などと叫び、強行採決に怒りの拳を突き上げた。
東京都江戸川区の主婦原島裕紀さん(30)は、主催者の一つの学生団体「SEALDs(シールズ)」の呼び掛けに賛同し、3カ月の長女を抱いて初めて参加。
「今まで政治に関心がなかったけど、この子が30歳になった時に『100年間戦争をしなかったね』と言うためには今動くしかない」と危機感を募らせた。
中野区の武蔵大3年野崎実さん(22)は1人で参加した。「簡単に採決されると思ってなかった。法案成立を阻止できるかは不安だけど、ここに来るしかない」と言い切った。
都内の大学2年黒田朝陽さん(19)は「首相の国会答弁を見ていると、国民に理解してもらおうなんて思ってないのが伝わる」。
別の大学3年の吉川穂香さん(20)は「平和な日本に暮らしたい。安倍政権が暴走して法案を通したとしても私たちが諦めてはいけない」と力説した。
三鷹市の主婦和泉千寿さん(69)は採決直後に駆け付け、「法案阻止がうまくいかなかったとしても、子どもや孫に『私は反対した』と伝えたくて、きょうは来なくちゃと思った」と話す。16日の衆院通過、参院での審議を見据え「どこかで立ち止まって考え直してもらいたい」と訴えた。
日中は炎天下にもかかわらず500人以上が座り込みを続けた。夜には給水所が設けられ、保冷剤や塩あめなどが配られていた