★南スーダンの民族対立激化、国連は「大変危険」と言っているのに、安倍政権は「首都は比較的落ち着いている」と深入り
国連のアダマ・ディエン事務総長特別顧問は南スーダンの首都ジュバを訪問して11月11日に記者会見で「ルワンダを思い起こさせる」と述べました。
1994年にルワンダの多数派フツ人が少数派ツチ族ら80万人を大虐殺したが、そうしたことが起きかねない・・・と危惧し、警告ているのです。
5年前、スーダンから独立した南スーダンでは、最大民族ディンカ族が中心の政府軍と、ヌエル族が中心の反政府勢力との間で、武力衝突が繰り返されてきました。
今年4月、国連などの仲介で双方が参加する政権が樹立され、衝突は一時収まりましたが、7月に首都ジュバで270人以上が死亡するなど衝突が再燃しています。
その時、中国軍の兵士が砲撃を受けて何人か死亡しました。
また、一部の政府軍部隊(給料が支給されていなかった)がいきなり国連施設を襲って略奪やレイプを起こしたりしました。
粗暴な上に自分達の粗暴さに批判的な国連に敵意を持っています。
欧米諸国はかなり以前に、危険過ぎる南スーダンのPKOから軍隊を撤退させています。
今は日本、韓国、中国、モンゴル、インド、バングラディシュ、ネパール、カンボジア、ルワンダ、ケニア・・・などだけが参加しています。
元紛争国で軍人が余っていて国連に傭兵として出しているような、経済援助も欲しいアフリカとアジアの国の軍隊などが主体です。
その他は、南スーダンの石油資源の権益に深入りしている中国の軍隊だけです。
それなのに、安倍政権は自衛隊を撤退させないどころか、新安保法で可能にした危険な「駆け付け警護」という新任務まで付与しました。
これは他の方法ではなく、特に「自衛隊による国際貢献の実績」にこだわっているからで、自衛隊の役割と任務の拡大を急いでいるためです。
しかし、最も危険なのは現地の政府軍なので、政府軍と自衛隊が銃撃戦になる可能性が有ります。
*最も危険なのは政府軍なので、大虐殺が起きるのを本当に防ぎたいなら安保理と欧米諸国とアフリカ諸国にもっと力を入れさせなければ・・・