★米朝戦争の可能性は90%以上
コリア・レポート編集長:辺真一氏が軍事衝突の可能性は95%と言っていますが、その通りだと私も思います。 彼も日韓の国民も「何とか平和的に外交的に上手く解決できないか」と願っているのですが、その可能性はほんの少ししか無いでしょう。
制裁とは兵糧攻めであり、圧力とは軍事演習や空母艦隊によってプレッシャを掛けることです。
制裁は中露がいるので不徹底であるが、段々強化され、その効果はジワジワ効いて来ます。
金正恩が「核とミサイルを放棄するから、我が体制を認めて欲しい」と言って来る(=条件付き降伏)まで、それは続きます。
ただし、制裁で潰される前に、金正恩の思惑通り、米国全土を射程に入れる核ミサイルは完成出来ます。 火星15型の試射を続ければ・・・
しかし、「強いアメリカ」を至上命題とするトランプの米国は「テロ国家北朝鮮の核ミサイルが米国全土を射程に入れ、脅しが効くほど実戦配備されてしまう」ことを決して許さないでしょう。
米国自身にほとんどリスク無く「北朝鮮の脅威」を確実に壊滅できる軍事力が有るのだから・・・
米国ファーストで考えれば、日韓に大きなリスクが有っても、「そのリスクを小さくするように最大限努力した」と言えれば良い・・・となる。
金正恩は「その時も米国はためらうにちがいない」と予想してここまで来たので、ここで思いとどまるとは考えにくい。
米国全土への攻撃能力をもっと明らかに誇示するため、ハワイ近くの上空を越えて南太平洋までミサイルを飛ばしたり、それ以上のことをすれば、いよいよ米国国民も脅威を感じるようになるでしょうし・・・
そうなったとき、トランプは米軍が金正恩の居場所を把握した時点で予防戦争をやるでしょう。 潜水艦などはすでに常時把握していて同時に撃沈するのかも。
最初に一気に金正恩や軍幹部と主要基地や潜水艦を壊滅出来れば、指揮系統は混乱し、粛清の恐怖が無くなれば多くの将兵は離脱するだろうと考えているでしょう。
山奥などの秘密基地からのミサイル発射も長距離のものはほとんど撃ち落とせると考えているかも。 しかしソウルなど韓国の被害は大変なものになりそうですし、ミサイルによる日本の被害もどう転ぶか分かりません。
金正恩はまだ自分から「暴発」することは無いが、「冒険」を続けるでしょう。
その時、米国はそれを「限度を超えた脅威」として先制的総攻撃をするでしょう。 これが最も可能性が高い。
▼一方、もし金正恩が米国を刺激し過ぎる冒険を抑制すれば長期戦になりますが、そうすると制裁が効いて来て、体制がボロボロと崩壊し始めるでしょう。
(たとえば現在でも北朝鮮のオンボロ木造船が日本の海岸に続々と漂着していますが、「戦闘として犠牲を恐れず命がけで漁をやってこい!」と命令されてこの惨状ですから)
★金正恩が「それならば」と暴発するか? 暴発するとすれば、まず何をやるか?
最も考えられるのは、自分達をこれ程追い詰めた憎き米国のワシントンをこれまで全てに優先して力の限りを尽して開発してきた核ミサイルを使って攻撃することでしょう。
試射が不十分で失敗の恐れが高くても、「どうせ滅亡するなら、是が非でも撃ちたい!」と思うでしょう。 この可能性も5%ぐらいあるでしょう。
これに対し、米軍は事前に察知出来れば予防戦争を仕掛けるでしょう。
そうできなければ、懸命に迎撃することになります。
同時に報復の総攻撃を掛け、北朝鮮軍を壊滅させ、金正恩を殺すでしょう。
それとも、金正恩が亡命するか? この可能性は極わずか。
戦争回避だけでなく、拉致被害者の救出も可能になるし、北の住民も救われるので、最も歓迎しますが・・・
それとも「核とミサイルを放棄するから、制裁を止めてくれ。 攻撃をせず、我が体制を認めて欲しい」と言って来るか?
この可能性は5%ほども無いでしょう。 やれやれ、これなら戦争が避けられる・・・と歓迎しますが・・・
これまで全てに優先して力の限りを尽して開発してきた核とミサイルを放棄する決断、自分のメンツと国内での威信丸潰れの屈辱的な決断は・・・よほどの心境の変化がなければやらない。
(なお、この場合は国際的査察団を受け入れざるを得ない。
また核・ミサイルを放棄すれば、安全保障を悔しくても中国に頼らざるを得ず、経済も窮地なので中国式の「改革開放政策」に向かわざるを得ないでしょう)
なお、戦争となれば韓国在中の日本人は、慌てて日本へ直行で逃げ帰ろうとするのはかえって危険が伴いそうで、一旦韓国の田舎に逃げ込む方が良いかも。