日本の問題と解決策を考える

一石五鳥の地球温暖化防止策を考える
 
日本の真の活性化を考える  吉川忠雄

★★ 一石五鳥の台風と地球温暖化の防止対策 ★★

2018-07-24 09:34:57 | 日記

★★ 一石五鳥の台風と地球温暖化の防止対策 ★★  吉川忠雄

 今、地球温暖化が進んで、世界の平均気温も海面水温も上昇しています。

今年7月上旬のかつてない広範囲で大規模な集中豪雨も日本近海の海面水温が特に高くなっており、膨大な水蒸気が台風7号と梅雨前線に吹き込み続けたことが原因です。

その後、7月中旬から記録的猛暑が何週間も続いていますが、日本だけでなく、米国カリフォルニア州デスバレーでは52度Cとなり、カナダの東部が猛暑で、北極圏のノルウェー北部で33度Cになるなど、北半球の今夏は異常な暑さになっています。

2015年12月のCOP21では随分ゆるやかな内容でようやく「パリ協定」の「合意」にこぎつけましたが、地球温暖化対策としては間に合わないレベルであり、今後努力してより進んだ削減目標に決め直すことを想定していました。 

ところが、トランプ大統領が「パリ協定」離脱を宣言し、進まなくなってしまいました。 

これからシベリアの永久凍土がもっと大規模に溶けてメタンを大量に放出すると、温暖化は加速します。

再生可能エネルギーの低コスト化などをよほど早めない限り、CO2の過剰は排出削減だけでは間に合わない状況です。

 201311月にフイリピンを最大風速90m/秒のスーパー台風が襲い、大津波のような高潮で大規模な被害が出ました。  その後も風速70m以上の台風が沖縄や南太平洋の島やフイリピンを何度も襲っています。 これも海面水温の上昇が原因です。

  赤道付近でも 400m以深の海水は10度C以下の冷水です! 

気象衛星で観測していて、強い台風の卵が発生しそうな場所に装備した船を配置しておき、熱帯低気圧の渦が発生し始め、それが強い台風になると予測したら、直ちに急行する。

そして、①発生初期に深層冷水をポンプで汲み上げて海面に流せば、猛烈台風の発生防止に大きな効果があるはずです。

②これ自体も地球の大気を冷やす効果があります。

  現役を引退した10万トン級の石油タンカー大きなポンプと重り付ホースを多数装備し、甲板に多数の太陽光発電パネルを並べ、その電力でポンプを動かせば良いかと思います。

まず実験的にやってみることが大事です。  

そして 起きてくる問題を克服しつつ、増やして行けばよいでしょう。

 

 この方法は同時に、 植物プランクトンを大発生させることができます。 

熱帯の海面では光合成が速く進み過ぎるため、陸から離れた水深のある外洋の表層海水では植物に必要な栄養素を使い果たしてしまい、栄養素不足になっています。

 しかし、海底にはマリンスノーが降り積もっていますし200m以深の深層水は光不足で光合成が無いため、植物に必要な栄養素がたっぷり蓄えられています。

 その深層冷水を熱帯の海面に汲み上げて流すのですから植物プランクトンの大発生 → 動物プランクトンの大発生 → ③魚介類の増大・・・が起きます。

(なお、もし鉄分が不足な場合は鉄分の多い砂か土を撒けば良い)

 そこに、 適した植物プランクトン(クリソクロムリナなど)と動物プランクトンを撒き、育てたい魚の幼魚を放てば良いのです

 熱帯でもペルー沖では貿易風とも呼ばれる東風が常時吹いているため、東から西への潮流が起き、それを補うために大陸近くの深層水が上昇し、植物プランクトンが大発生してその海域は大漁場になっています。

そういう上昇流を台風が発生する海で人工的にやるということです

  もちろん、 植物プランクトンの大発生  ④CO2の大量吸収ですから、世界各国のCO2排出を相殺できます。

また深層水を散水すれば⑤サンゴ礁の白化による死滅を防止することができます

 この方法はそれなりに費用が掛かりますが、その分大漁場(海洋牧場など)を創出でき、食糧増産という経済効果も期待できます。

   はじめは日本のCO2削減目標を達成する手段の一つとして始めても良いのです。

そして成果が上がれば、ハリーケーンやサイクロンの発生する海域にも拡げれば、地球温暖化防止対策としても海洋酸化防止対策としても大規模なものにできるでしょう。