★エボラ出血熱感染拡大で、富山化学開発の新インフルエンザ治療薬に期待
・・・商品名「アビガン」(一般名ファビピラビル)・・・
フランスの後、ドイツ・スペイン・ノルウェイでも投与
ファビピラビルは、これまでのインフルエンザ治療薬とは異なる作用メカニズムを持つ。
タミフルなどの既存薬は増殖したウイルスを細胞外に放出できないようにして感染拡大を防ぐのに対し、ファビピラビルは細胞内での遺伝子複製を阻害し、増殖そのものを阻止する。
このため、新型インフルエンザや既存薬に耐性を持つウイルスにも効果が期待されるという。
インフルエンザ治療薬としての商品名は「アビガン錠200ミリグラム(開発番号T-705)」で、ことし3月に日本国内で製造販売承認を取得した。 量産も可能。
・・・・・2014/10/4 日本経済新聞・・・・
エボラ出血熱、日本の薬を投与した仏女性治癒 富山化学開発
【パリ=共同】フランスのトゥーレーヌ保健相は4日、エボラ出血熱に感染し日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬などを服用していたフランス人女性看護師が治癒し、病院を退院したと発表した。フランス公共ラジオが伝えた。
服用していた日本の薬は、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した「アビガン」(一般名ファビピラビル)。フランス保健省は米国、カナダの製薬会社が開発したものも含む計3種類の薬の投与を「実験的治療」として認めていた。
フランスの医療チームは11月にも西アフリカのギニアで、アビガンの投与を実験的に開始する方針。フランス国立保健医療研究所の担当者は「大量生産ができる態勢で副作用への懸念が少ないこと」などをアビガンの利点に挙げている。
女性は国境なき医師団(MSF)のボランティアとして活動していたリベリアで感染が発覚。9月19日にパリ郊外の病院に搬送された。
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