★福島第一原発は「恒久大要塞化」して封じ込めた方が、よほど確実で安全で低コストなのでは?
地下に広く深く広がった膨大な汚染水と汚染土を取り除くことは不可能に近い。
福島第一原発の敷地は更地にしても永久に使えない。
燃料デブリを含む膨大な核のゴミをたとえ取り出しても、それを日本のどこに捨てるの?
結局、福島原発の敷地内から出せないのでは?
それなら始めから、再度の大津波襲来にも十分耐え、地下水も出入りさせない・・・地下深くから海抜30mに及ぶ、広く敷地を包囲する頑丈で恒久的な大堤防を建設べきだったのでは?
今からでもそうすべきでは?
そして、どうせなら、その大堤防内に原発事故周辺の除染で出た汚染土を集める。
各地の原発の核のゴミも福島県が高額の料金でその敷地内に保管してあげる。
「もんじゅ」は廃炉にし、高速増殖炉計画を正式に断念する(技術的に困難過ぎるだけでなく、恐ろしく危険で税金の巨額なムダでもある・・・日本を破滅させかねないのがこの計画)
なお、山側から毎日1000トンもの地下水が流入していると言われています。
これをすべてタンク群より山側の大もとから別な方向に流れを変える太いパイプラインを敷くのが良いでしょう。
それから、トレンチよりも海岸側に恒久的で頑丈な深い遮水壁(もっと長大なもの)が必要です。
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今、原子炉建屋だけをを凍土遮蔽壁で包囲するという対策が取られていますが、費用の割に果たしてどれほどの効果があるのか?
また、汚染水タンクは5年間で900基78万トンにもなったそうですが、40年ではその8倍にもなります。
今も毎日7000人の人たちが原発の敷地で働いておられますが、何十年続くのか・・・
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ところで、今は特に東海・東南海・南海の大地震と首都直下地震が心配され、関心が集まり、減災対策が考えられています。
しかし、福島原発に大津波が再襲来することも、それに劣らず巨大なリスクです。福島第一原発の故吉田所長は「一番怖いのは次の津波だ」と言っていたそうですが、私もそう思います。
「房総半島沖には大きな歪が生じていてM8クラスの大地震が近いうちに起きるリスクが高い」と言う地震学者の発表がありました。
ここで大地震発生の危険が高く時期が近いと予想されているのは「大津波を起こす房総沖から茨城県沖に掛けての海底地震」です。
ここは三つのプレートの境界線付近で330年前の延宝房総沖地震以来のエネルギーが溜まっている所で、3・11で割れ残って、地殻のストレスが大きく増幅しているからです。
ここで海底大地震が発生すれば、福島第一原発が再び大津波に襲われるでしょう。
また、福島・宮城沖では大津波を引き起こしやすい “アウターライズ地震”も予想されています。 アウターライズ地震の特徴は、岩板が引っ張られて起きる“正断層”型の地震であり、東日本大震災を引き起こした地震のような両側からの圧縮による“逆断層”型の地震よりも、上下方向の断層のずれが大きいことです。
このため津波の規模も大きくなります。さらにプレート境界型の地震の後に、時間差はあっても、引き続いて発生しやすいということです。
■最大震度5で大津波を引き起こした「昭和三陸地震」
過去に起きたアウターライズ地震としては、1933年の「昭和三陸地震」(M8.1、1896年の明治三陸地震〈M8.2〉の37年後)、「2007年千島列島沖地震」(M8.2、06年千島列島沖地震〈M7.9〉の2カ月後)、12年の「スマトラ島沖地震」(M8.6、04年のスマトラ島沖地震〈M9.1〉の8年後)などの例があります。
とくに昭和三陸地震は最大震度5でしたが、大津波によって3,000人以上の死者・行方不明者が出ました。
ですから今後3・11の震源近くの外側や北側や南側での最大余震と大津波の危険が高いのです。
北海道東方沖(太平洋側)の海底も巨大な歪が溜まっていて、M9クラスの大地震と大津波が近く起きる可能性があり、場所によっては最大34m超の大津波に襲われる危険もあると予想されています。(2012-6-28発表)
そして今、何万トンもの高濃度放射能汚染水が有ります。
地下水も大変汚染されています。
また、メルトダウン・メルトスルーした核燃料も、その他の放射能汚染物質も大量にあります。
あの時より低い津波でも、とにかくそこへ津波が到達してしまえば、大量の放射性物質が押し寄せる海水によって周辺一帯にぶち撒かれ、さらに引き波によって太平洋に流出してしまいます。
そうなれば、日本の豊かな海はすべて汚染の海になってしまいます。
日本の水産業も壊滅してしまいます!
周辺諸国にも大被害を与え、莫大な補償金などを要求されるでしょう。
日本は大きな汚点と負い目を負ってしまいます。
美味しく健康に良い海の幸を失い、イメージダウンや風評被害で観光にも大打撃、輸出品さえ打撃を受けるでしょう。
「後悔先に立たず!」と言います。
福島第一原発で今のように土嚢を積んだだけの仮堤防ではまったく不十分です。
汚染した地下水が海に浸み出ないように地下遮蔽壁を作ることも緊急の課題です。
中部電力は浜岡原発再稼働の条件である津波対策として、海抜22mの防潮堤だという高い壁を建設しました。 しかし幅は2mか3mしかなく板塀みたいなもので、巨大津波が来れば崩壊するでしょう。
それに津波は陸に進入すると真っ直ぐ奥に進むだけでなく、横からも回り込みますから、浜岡でも正面だけ防いでもダメです。
それに、地震大国で活動期の日本にある原発では「大地震だけでも重要配管の接合部など激しい揺れに弱い箇所が破損⇒高レベル放射性物質が漏れて人が近づけない⇒すぐ修理や冷却などの有効対策が打てず、メルトダウンや水素漏れが発生し、水素爆発や水蒸気爆発を止められない」という可能性があります。
浜岡原発は特にここ30年以内に近い震源の大地震に襲われる可能性が高い場所に建っており、非常に危険なので、核燃料を取り去り廃炉を進めるべきです。
再稼働のためにお金を掛けてもムダです。
むしろ引くに引けなくなる恐れがあるので、有害です。
国主導で1兆円以上掛かろうと福島第一原発の抜本的予防的汚染水対策を至急やらなければ、日本近海全体が危ない。
今、急いで「防潮堤を構築」すべきなのは「福島第一原発」の周囲です!
福島第一原発の汚染水等のある敷地の周囲を要塞のように囲う海抜30m以上で幅の広い頑丈な防潮堤を至急建設すべきです。