見ると自信の湧く模型製作ブログ

お題の通り、主にプラモデル製作について、直線を描くのも切るのも下手な管理人”黒猫2号”の悪戦苦闘の日々を綴っています。

1/72 タミヤ  Spitfire MkⅠa 映画のスチールシーンを作る(2)

2024年05月30日 | 1/72 スピットファイア(マーリン搭載)
週末のIH予選、帰宅してから発熱でダウン
まだ咳ゲボゲボと鼻水タラタラでティッシュ大量消費中ですが
何とか机に向かえるようになりました(^^;

お約束のコックピットです
ここをクリアしなければヒコーキ模型は先に進めません
まぁ所謂、工程管理で云うクリチカルパスというヤツですか(笑)

無事キャノピー切断が出来ましたので
と云ってもキットは第1風防が別になっており、後ろの部分は2タイプ入ってます
このスライドキャノピーと後ろの固定部分をそれぞれ切断して、ニコイチにすればいいのですから
早い話『楽です』(笑)

ガンサイトのリフレクターはフィルムの切れ端で自作しました

第1風防を付けてみましたが、ちゃんと見えますね~(;'∀')
BoB時のMkⅠのガンサイトはGM2Mk1というヤツでした
これの外見的特徴はリフレクターが円形で有る事です
キットのものは、リフレクターが方形なんですよね
これはMkⅤに装備されていたType1 Mk1を形にしているようです
そんな訳での自作だったのですが、下半分を黒く塗るのを忘れていました💦

コックピット周りが出来たので、機体塗装に入ります
まず上面の迷彩から
当時のRAFはAスキームとBスキームという
(面倒くさい)2つの迷彩パターンが有ったのはご存じだと思います
このスピットはどっちの方になるかと云えばAスキーム
1回目の写真、コックピット前側の迷彩塗り分けラインで判ります

因みにBスキームは、メーカーの箱絵ですがこうなります


パターンも判明、面相筆でペタペタ塗り始めます
使用色はC361ダークグリーンとC360ダークアース、いつものヤツです(^^;


5~6回塗り重ね、迷彩の境界を混色したものを極細面相筆でなぞったところ


スプレー塗装の感じを出したつもり...スケールとの兼ね合いも有ってここ難しいです💦

裏面はNo24:スカイでまた筆塗りです

明度の高い色は、ポッテリ盛りにならないよう気を使いますよね
この後上面と同様、色を重ねていきます。

【続く】


1/72 タミヤ  Spitfire MkⅠa 映画のスチールシーンを作る(1)

2024年05月23日 | 1/72 スピットファイア(マーリン搭載)
いつの間にか5月も後半、またBoB(BATTLE OF BRITAIN)の時期が近づいて参りました
蛇の目好き、スピット好きのワタシは、この時期BoBモノを恒例行事として作る事にしております

しかし、そうなると大抵はスピットファイアⅠa(当然?)か
たまにハリケーンⅠ(これも当然)となってしまい、毎度同じような機種の超マンネリ状態でした(^^;
今回もやはりスピットになるのですが、そこでちょっと趣向を替えて
映画のスチール写真に有ったシーンを再現してみようと云う事にしたのです

その写真とはコレです

ちょっと色褪せていますが、そこがまたいい味を出しているのではと...
マギー・ハーヴェイ役のスザンナ・ヨークさんと
ダクスフォード空軍基地司令官のベイカー大佐役だった、ケネス・モアさんは判りますよね
残る4人はそれぞれ映画の技術顧問を務めた往年のエース達です
まず、ヨークさんの後ろにいるのはジェームズ・'ジンジャー'・レイシーさん
モアさんの右、エンジンカバー上の一人目ははピーター・タウンゼントさん
そして一番右がロバート・タックさんと錚々たる面々、こっちの方が夢の競演のようです(^^)
ところでこの写真に写っている方たちは、皆さんもう既に鬼籍に入っておられるんですよねぇ...
そう思うと少年時代、この映画に胸躍らせた今蛇の目信者?としては
仏壇にそっと手を合わせたくなる心境になりました(^^;

キットはコレ用?に購入していた、タミヤのウォーバードシリーズのスピットMkⅠです
お馴染みのヤツで、ワタシも作るのはこれで3回目になります
もう機体の制作なんてわざわざ書く意味がない程です
そうなると、フィギュア改造だけみたいな話になってくるのですが
どっこい(笑)
スチール写真ではこの機体の識別(部隊、機体)コードが分からないのです

ヒントは一つあります、機体コードが”U”か”J”であったことです
それは、この写真を見て頂ければお分かりになると思いますが

機体コードの文字が、ケネスモアさんの左手辺りで直線がカーブしている事です
これで”I”や”H”ではないという事が判ります
すぐ左にラウンデルが位置していますので、これは機体コードで有ると云う事も判断できると思います。
”U”か”J”かは、彼の右肩辺りの見え方が微妙でどちらか判断できません
個人的には”J”ではないかと考えているのですが
そこで映画(DVD)をガン見して、それらしき機体が有るのか探そう、という事に(^^;

まずコレ

DO◎Uです
一瞬ですが、チェコ人飛行隊の”DU”312Sqnかと思いました(^^;

これをWikiのList of RAF squadron codesで照合してみると...何という事でしょう!?
No. 199 Squadronと云うのが判ったまでは良かったのですが
1942–1943 の間はVickers Wellington
1943–1945 の間はShort Stirlingをそれぞれ使用している爆撃機の飛行隊だったのです!
しかも1942年に編成されているって、もうBoB終わってんじゃん(;'∀')

待て待て、と気を取り直して次のコードを

BO◎Jです、これはどうだ!
No. 630 Squadron
またBommer Sqn! 使用機はLuncasterで編成は15 Nov 1943、18 July 1945に解散
どうなってんだこりゃ(-_-;)

何か不安になりつつも調査続行

で、AI◎Jなんですけど、これがNo. 20 Operational Training Unitって、あちゃー💦です

どうなってるんだこれはぁ~(怒)
こうなったら対象外の部隊コードも見てみないと!と

CDが見当たりません💦
CCからCEに識別コードが飛んでいます、CD欠番?

こうなりゃハリケーンはどうだ!

No. 264 Squadron 1939–1941 Boulton Paul Defiant I 1941–1942 Boulton Paul Defiant II...( ̄▽ ̄;)

結局、映画の中で描かれていた識別コードと機体が資料と一致せず
全て架空の飛行隊だったという事になります
これが知っていて敢えてだったのか、それとも知らずに適当に描いていたのか...
個人的には、BoBに参加した数多くの飛行隊の中で、
特定の飛行隊をピックアップして映像化するには色々差しさわりが有り
それで全て架空の飛行隊コードにした、と思いたいのですが(~_~;)

そうなると、じゃあこっちも好きにさせてもらいます、という事に(笑)
今までの写真を見てお分かりだと思いますが
映画に出ていたスピットは全てエンジンをマーリン60系にしたMkⅨの様でした
(MkⅦやⅧはないと思う(^^;)

主翼の20㎜機関砲のフェアリングをはずし、プロペラを3枚にしてMkⅠっぽくしていますが
MkⅠに比べ全長が長くなってスマートになっていますし
エンジンの換装による機首の形状や排気管、主翼下面のラジエターの形状等が違っているので
比べて見ればすぐわかります。

MkⅨは1942年6月には部隊配備が開始されているので、当然BoB時には飛んでいません
MkⅨを使用したのは、フライアブルなMkⅠが無かったためではないかと思います
では使用機はどうするのか!?
先ほど述べさせて頂いたように「こっちも好きにさせてもらいます」と云う訳で
歴史通り?にMkⅠにさせて頂く事にしました(笑)
MkⅨはエデュアルドを持っていますが使いませんよ~

早速コックピットを組み立て、合わせた胴体に組み込みます

お約束のように昇降ドアを切り取ってオープン状態にしています

主翼も上下張り合わせ

何とか機銃口をピンバイスで開けました

主翼と胴体を合体させます

後に伸びているシートベルトも、プリンタ用紙の細切りを使って後ろに伸ばしています

水平尾翼を付けて、あっという間?に士の字になりました

フィレット後端に隙間が出来たのでプラ板で埋めています

【農業通信】
前回、もう載せないって書いていたのですが...
21日収穫分

23日収穫分

嬉しい悲鳴どころでは無く、マジ腰が悲鳴を上げています💦
しゃがんだままの作業で、腰が痺れると云う感覚を初めて味わいました
後のヘタ取りが面倒なんですよねぇ、これで売れる程甘ければいう事ないのですが(贅沢)(;'∀')

【続く】


1/72 ハセガワ Spitfire Mk.Ⅷc (5)

2023年03月08日 | 1/72 スピットファイア(マーリン搭載)
SEACスピット、とり完しました
当時の写真を元にちょいと『簡易な』ビネット仕立てです。


出撃から帰還した機を駐機場に誘導しているシーン(のつもり)で
プロペラはエアブラシ風で回転させています(^^;

ではぐるりを








同じ塗装ですがフジミのグリフォン搭載のMk.ⅩⅣも過去に作っています
宜しければ比較して見て下さい

スピットでは、どちらかと云えばマイナーなMkⅧですが
これを箱替えやらして結構製品化しているのがエデュアルドです
以前、地中海方面で活躍していたNo32Sqnの機体を作っていたので、
記事の最後にこれと比較してみました
横から

マーリン60系のエンジンを積んでいる機体には垂直尾翼も尖っていた方がそれらしい?
正面から

真上から

アシュラ男爵です(笑)

エデュアルドの組説には『2019』の西暦が記載されていました
ハセガワの初発売時期は『1980~90年代』ではなかったかと思います
21世紀製品と比較しても遜色ないスタイルと合いの良さは流石としか言いようが有りませんね
このキットを黄金期の当時に作ってみたかったです(^^;

【終了】

1/72 ハセガワ Spitfire Mk.Ⅷc (4)

2023年03月06日 | 1/72 スピットファイア(マーリン搭載)
クラブの総会が無事終わりまして(^^)
まだ議事録やら作らねばなりませんし、2023年度開催大会の準備も有りますが...
取り敢えず模型作り再開です(笑)

出来た、後はスミ入れして・・・と思ったのですが何か寂しい雰囲気が(;'∀')
そうです、このキットにはステンシルの類が一切ないのです!
特に主翼上のウォーキングラインなんかは、これが無いスピットモデルなんて、の世界
絵になりません
かと言って今更またマスキングもやる気も出ないし、WALKWAY INBOARDなんて描けるわけない!
で、ジャンクデカールを漁って使えそうなものをピックアップしました

ウォーキングラインを始めほとんどはフジミのMKⅩⅣeの余りです
ブルーインベーダー(ハイバックの偵察型)のデカールも入っていて、それが使えました(^^)

裏面は最低限のこれだけです、探しても無かった事も有りますがどうせ見えないし(^^;


タミヤ風?のポリキャップを使ったスピナーの固定ですが、これが硬い!
とにかく回らないのです、手で回してもイヤイヤ状態でこれではエアブラシ風なんか夢のまた夢(-_-;)
そこでこの場に至ってからまた手術
ドレメルドリルで穴を拡げ中をぶち抜き、ワタシの定番エバーグリーンのパイプを突っ込みます

スピナーもブレ防止の為、2mmプラ棒で延長しました


前にも書いたように、この機体はビルマ戦線で戦っています
皆さんどんな格好(服装)だったのでしょうか?
”Spitfire MD280”で探して見るとこんな写真が見つかりました

All Spitfire Pilotsからです
掲載されている写真は小さいですがクリックすると大きくなりました

こんなものも有りました

こちらはLARGE SCALE PLANESと云うところからです
この写真を見ると垂直尾翼の白帯は無いようですし
機首の竜?も右側には描かれていないようです
キャノピーもオープン状態、そりゃ暑いでしょうからねぇ💦

この半裸にオーストラリアンハット?という姿にビビビッと来て(笑)
軟質プラで作る気がせず積んだままのコレから

云っときますけど箱絵のようなポーズいませんでした(^^;

上半身裸のカレを改造して、デッキクルーからビルマ戦線の地上整備員に転職させます


こんな感じですけど

首の角度は軟質という事で切断はせず、熱で曲げています
ハットの庇は紙で、後はイージーサンディングとエポパテで持って作りました

【続く】

1/72 ハセガワ Spitfire Mk.Ⅷc (3)

2023年02月27日 | 1/72 スピットファイア(マーリン搭載)
進捗がある程度以上まで進んでくると、早く先(とり完した姿)が見たくなります
総会の準備もあるのですが(大丈夫か!?)💦これに製作が収れんしてきます

白塗りスピットも何とか形になってパイロットもコックピットに納まると、がぜん集中度が違ってきました



ガンサイトはキットのクリアパーツをそのまま使っています

キャノピーと同じランナーについていたため、窓枠塗装済みのとばっちりで被った塗料を取るのが面倒くさかったです

キャノピーのクリア度が高く、この角度でもパイロットの顔が判別出来た、と思います(^^;


で、いよいよ迷彩塗装前のマスキングになりました
何時もでしたら、実機と同じように識別色は迷彩が終わった後に塗るのですが、今回は違います
なにせ繊細なハセガワのスジボリも半ば埋まっていて、掘り直した状態なのですから
出来るだけ塗料の重ね塗りは避けたい、それに全身真っ白だし
そこで先にこの識別色を仕上げてマスキングし、迷彩色を塗るという手順に変更しました

全身真っ白とは言いながら濃淡あり、その上サンディングで一部ハゲチョロとなっています
もう一度白No33:つや消しホワイトを吹いてからのマスキングです(^^;


ノーズのレモンイエローも吹いてマスキングしています

手順を逆にしたので、いつもの筆塗りではマスキングの内側に塗料が浸食してしまう心配が有ります
繊細なパネルラインの事も有り、エアブラシ塗装を選択しました
DEとDGの境界線は、初めて『ねり消しゴム』というヤツを使ってみたのですが結果はこの通り
Before

結論、とっても使いにくいです
くっ付きがあまりよくなく、かと言って押さえつけると除去の時にへばりついて残り始末に困りました

After

DEをケチったのも原因の一つですが、結局筆でほぼ全面塗り直ししました(-_-;)
書き忘れていましたがDEはNoC369:ダークアース、DGはNoC361:ダークグリーンを使用しています

裏のほうはベタ吹きなので何とかなったようです

こちらはNoC363:ミディアムシーグレイを使いました

ドキドキのマスキングを取りです


なんとか(^^;

小パーツを忘れていたりして💦

これの処理も含めてまだちょっとリタッチが続きそうですね

【続く】