北朝鮮で亡くなった拉致被害者をどうするのか(R5.9.19)
令和5年9月19日火曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1253号。
考えたくないことではありますが、私たちはこの問題にも向き合わなければなりません。
政府認定の拉致被害者は17人(内5人帰国)と拉致容疑の朝鮮籍の姉弟2人。
また拉致の可能性を排除できない人が873人います。
政府認定の被害者の最高齢者は久米裕さんの98歳。
拉致の可能性がある人で最高齢者は100歳を超えています。
食糧事情も医療事情も悪い北朝鮮です。
更には密告社会ですからストレスもあるでしょう。
そんな中で、拉致被害者全員が生存している事は考えられません。
彼の地でどんな扱いを受けていたのか、そして家族は? 色々想像します。
政府は全員一括帰国と言いますが、現実的ではありません。
ですから、政府が言う「全員」とは政府認定の被害者だろうと思い、
やはりここでも認定されない被害者は除け者なのかと、悲しくそして怒りさえ覚えます。
なぜ政府は本気を出さないのか。
なぜもっと北朝鮮に怒りをぶつけないのか。
優等生ぶった態度に情けなくなります。
自分の親兄弟だったら、
自分の親友だったら、
こんなにも暢気に構えられるのかと。
拉致問題解決は政権の最重要課題だと何度も述べていますが、
最重要課題とは思えない消極的な動きです。
金正恩が命の危険を感じなければ動きません。
食糧事情も自分達さえ良ければ一般国民の事等どうでも良いと思っていそうです。
何しろ、金正恩や娘の体型を見れば如実です。
更にはロシアとの接近で食料の心配もほぼなくなったでしょう。
条件を付けずに会いたいと言ったところで、金正恩は心を動かす事もなさそうです。
好機を逃すな、ピンチをチャンスに変えろ、と言いますが、
そのチャンスも逃した感がします。
思えばトランプ氏との首脳会談がチャンスでした。
斬首作戦が囁かれ、金正恩は危機的状況でしたから。
あの時、アメリカ資本が北朝鮮に入り、近代的な国になるのではと期待していました。
その考えも虚しく、拉致被害者救出は困難だと感じます。
水面下で秘かに外務省が交渉している、そう思いたいですが、
国交正常化を第一に考えていそうな外務省に期待も出来ません。
もっと政治家が拉致問題を自分の事として被害者救出を考えて欲しいです。
そしてマスコミが、そして世論が盛り上がり朝鮮総連を糾弾し北朝鮮を窮地に追い込まねばなりません。
旧統一教会問題であれほどワイドショーを賑わしたあの熱量を拉致問題に向けるべきではありませんか。
被害者も家族もどんどん高齢になっています。
親が元気なうちに。
そして被害者も元気なうちに助け出さねばなりません。
被害者も高齢になってからでは日本での生活に順応するのも困難になります。
もっと政治家は真剣に考えてもらいたいです。
日本国民が北朝鮮という国家に拉致され続けている事は異常だと思うべきです。
その異常な状態を半世紀以上放置する事は国として恥だと国会議員に自覚してもらいたいです。