日々気になる事を記します。共感してくださる方もそうでない方もちょっと立ち止まって考えて頂ければ、うれしいです。
4月27日付 よみうり寸評(読売新聞) - goo ニュース
悲しみこらえて微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい……。武田鉄矢の〈贈る言葉〉の一節だ。そのとおりと思う◆が、いつも他人と一緒の避難所では思い切り泣くに泣けない。ストレスは募る。仮設住宅建設のスピードアップが何より望まれる◆「お盆のころまでに」と菅首相。「(避難所の)段ボールの仕切りの中でお盆まで生活しろというのか」と質問者の小野寺五典氏(自民)。衆院予算委の震災に関する集中審議。首相は今の建設ペースで見通しを述べた◆ が、お盆までの時間の感覚は首相と質問者では大違い。被災地選出の質問者にはまるで人ごとの答弁と聞こえたようだ。で、次にこんな質問をした◆「かつて『天災をストップさせるには、昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代』と言った人がいる。誰か」。問いの正解は野党時代の菅氏だ◆非常時に首相おろしの声がなぜ起きる。丸投げや人ごとのようで心に訴えかけない答弁。首相は自身のビデオでも見て考えてみるといい。
本当に言い訳の多い人です。
非難されたら、まずは自己正当化。
「天災をストップさせるには政権交代」と言ってたかつての菅さん。
正にブーメランです。
菅直人 公式サイト:天災 より転載
2004年10月23日 00:00 :
昨日今日と愛媛、高知の台風被災地の視察。高知では堤防が波で破壊され、20トンを超えるコンクリートの塊が住宅に飛び込み、3名が亡くなった現場を見る。9月にお遍路で歩いたところだ。波というより鉄砲水のような力で堤防や家を破壊。
それに加えて新潟で地震。あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか。
かつて鳩山も
「秘書のしたことは政治家自身の責任。だから議員バッジを外すべきだ」
と言い、その後その言葉が自分にはね返ってきましたが
未だに辞職もせず、
おまけに「首相経験者は政権に影響を与えてはいけない」
と言いながらも、忘れた頃にシャシャリ出てくる厚顔無恥。
民主党の政治家は言葉が軽い。
相手を非難するけど、ただそれだけの言い放し。
威勢よくわめき散らすだけ。
自分と他人とは違うと言いたいのか。
「政権交代」・・・・・今すぐにと望みますが、
その手順がわかりません。
それなら「菅降ろし」と言っても、人材不足の民主党。
次の適任者はどこにいるのでしょう。
(党員資格停止中の小沢なんて真っ平ご免です。)
http://takedanet.com/2011/04/post_3c12.html
緊急の訴え いわき市の市長さんへ、あなたは神ですか?
なぜ、市長は「いやがる子供に強制的に、イヤなものを食べさせる」ことができるのですか? こんな簡単な事がなぜ判らないのですか?
いわき市の給食に福島産の牛乳と食材が使われると聞きました。
その理由としていわき市の市長さんは、
「福島産の牛乳や食材は危険だという風評を払拭するため」
と言われたようです。
質問に答えてください。市長は神ではありません。
前提は「給食に出されたら子供はどうしてもそれを食べなければならない、選ぶことができない」ということで、それがポイントです.
1. 福島の放射性物質は、なぜウシやホウレンソウを避けて落ちるのですか? 規制値以下でも汚染はされているのです。
2. 今、いわき市の子供達は少しでも被曝量を減らさなければならない時期です.その時期になぜ子供達の被曝量を増やそうとされるのですか? 1年間の被曝量を1ミリ以下にできますか?
3. 福島産の牛乳やホウレンソウが危険であるというのは科学的事実で、子供に食べさせても安全だというのが風評です. なぜ、大人の失敗を子供達に贖わせるのですか?
4. 日本の「法律」では1年に1ミリ以上の被ばくをさせることは禁止されていることをご存じですか?
5. 大人より地面に近いところで呼吸をする子供達の方がより多くの被ばくをすることをご存じですか?
6. その人の体に悪い影響をすることを「逃げられない人に強制する」ことはできないことをご存じですか?
すぐ、止めてください。
ここに2つの野菜があるとします。一つが「放射性物質は付いているが規制値以下の野菜」と、もう一つが「産地が遠くて汚染されていない野菜」です。
子供をもつ母親は迷うことなく汚染されていない野菜を買うでしょう. それなのに、汚染された野菜を給食にだすということは「絶対に子供に食べさせたくない親に強要することになる」ことが判りませんか?
そんな神様のような権利は市長でも首相でも持っていません。
放射性物質で汚染されている野菜を我が子に食べさせるのはイヤだと思う親の気持ちは間違っているかも知れませんが、だからといって市長の思想を強制することはできません.
市長が判断できることではないので、止めてください。放射線は怖くないという考えがあっても良いのですが、怖いという人になぜ強制するのですか。
すでに日本はそんな野蛮な国ではなく、個人のイヤなことを強制できる国ではないのです。
(平成23年4月26日 午後9時 執筆)
武田邦彦
いわき市長の「風評被害をなくす為」児童生徒を利用するという
理屈が理解できません。
非科学的です。
学校給食では出来るだけ安全な物を子供たちに提供するというスタンスで
添加物を出来るだけ使用しないと聞きます。
未来のある子供たちに丈夫で健康にに育って欲しいと
栄養士さんたちは考えて食材を選んでいるのです。
いわき市長は風評被害をなくす為にと言って
子供達を利用しているだけです。
放射線物質に汚染されていない食材を
子供達に食べさせたいと願う親達の気持ちが
この市長にはわからないのでしょうか?
こんな横暴な市長に市民達、特に子を持つ親達はNOと言うでしょう。
http://takedanet.com/2011/04/post_3a50.html
外人は来ない保安院・東電の会見
外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった。

無人の記者席に向かって、「誰もいないのに」説明をするという非人間的なことをする保安院の役人の姿が印象的だった。
海外では福島原発の事故についての関心は強い.関心が強いので、保安院や東電の記者会見に出ても、ウソを教えられるので、聞いても意味が無いのだ。
日本人として哀しい。
日本人の記者会見は相変わらず盛況だ. 事実と違うことを聞いても政府の言うことなら「黒も白」なのだろう。
・・・・・・
ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、
「自分だけ生きようとは思わない」
という驚くべき言葉がはやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、
「あいつは自分だけ生きようとしている」
と非難すると言う.
今の状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?
なぜ、放射線が強い地域でも防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。
「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である.
(平成23年4月26日 午前11時 執筆)
武田邦彦
日本人って真面目というのか「くそ真面目」というのか・・・。
聞く人も、質問する人もいないのに、何の為の記者会見?
電気がもったいない。時間がもったいない。
外国人は記者会見の嘘をとっくに見抜いているのか?
日本人は嘘がわかっているのに「他社が出席するから」会見に行くのか?
それとも騙されているのか?
会見に臨む記者は矛盾を暴く為、ある程度専門的な事を理解すべき。
そうでないと嘘を国民に報道し、結果的に保安院や東電の片棒を担ぐ事になる。
記者は鋭く質問する折角の機会だから、専門的なことを頭に叩き込んで
記者会見に出席してもらいたい。
ただ何となく他社が行くから自分も行く、
というのでは職務怠慢、職場放棄の他ないだろう。
そして無防備な関東以北の住民の考えも不思議だ。
新型インフルエンザの流行の時、
街中にマスク、マスクで、マスクの売り切れや
マスクをせずに咳払いをしただけでも白い目で見られたのではないか?
それなのに、放射性物質が飛散しているかもわからないのに
どうしてマスクをしないの?
自分の体は自分で守る。
自分の子供は親が守る。
自分や家族の命を大事にする人は、
他人の命も大事に出来るのではないだろうか?
格好をつけている場合ではない。
http://takedanet.com/2011/04/post_4959.html
原発連休明けの生活(1) 原発のこれまで
3月12日に事故を起こした福島原発も、ようやく一段落の状態になりました。
ここでは「連休開けからの生活」について全体的に見渡してみたいと思います。これまで通りこのブログでは、私は家庭のお父さんとして、「あまり厳密ではなく、慌てん坊で抜けているところがあるけれど、家族の安全を第一に考える愛情には自信がある」というスタンスでまとめて行きます。
また、将来を予想するには、過去のことを整理するのが大切なので、項目毎に「過去」と「将来」をおおよそペアーにして話を進めます。
今のところ、{原発→放射線→被ばく→生活の注意→残された問題点など}の順序で進み、最後にメールでお答えできなかった具体的なご質問に答えたいと思っています.
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福島原発は3月12日に事故を起こしてから、科学的には「予想通りに進んで」います。「予想通り」ということは、意外なことがほとんどなかったので、考えやすいことを意味しています。
私のブログの予想がよく「当たる」と言われるのですが、それは「予知能力があった」のではなく、原発の状態が「普通に進んだ」ので、結果的に当たったように見えたということです。
まず簡単にこれまでの経緯を振り返ってみたいと思います。
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3月11日に大震災が起こり、福島原発が壊れました。
不幸中の幸いで、地震直後にはまだ電気は使えたので、核爆発を押さえるための制御棒を差し込むことはできました。それで核反応は止まりました.
しかし、多くの機器が破壊され、電源系が失われ、原子炉を冷却することができなくなりました。
原子炉は二種類の熱が出ます。
一つがウラン235が核分裂する時の熱、もう一つが核分裂でできた元素が、さらに壊れていくときの熱(崩壊熱)です。
核分裂が進んでいるときには、崩壊熱は目立たないのですが、核分裂が止まると、今度は崩壊熱が目立ち、それで温度が上がってきます。
それでも、核分裂に比べれば崩壊熱は小さいので、冷却ポンプさえ動いていれば冷やすのは簡単なのですが、福島原発の場合、冷却ポンプが止まってしまったので全く冷やすことができなくなりました。
日本の原発は原子炉が水につかっています。だから冷却できずに温度が上がると、水が蒸発して蒸気になり水面が下がってきます。
水面が下がってくると、露出した燃料棒と水が反応して水素が発生します。水素は気体ですから原子炉の圧力を上げます。そうすると原子炉が爆発する怖れがでるので、水素や水蒸気を外側と逃してやらなければなりません。
水素は原子炉圧力容器から、格納容器へ、さらに建物へ移動し、建物の中の酸素と反応して爆発しました。1号機~4号機まで壊れ方は少しずつ違いますが、わたくしたちにとっては福島原発は、
「水が循環しなくなり、蒸発して燃料棒が露出し、燃料棒と水が反応して水素ができ、その水素が外に漏れて水素爆発をした」
ということを理解しておけば、今後もわたくしたちの安全を保つ上で十分な知識です
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今回の事件は最悪でしたが、水素爆発はかって不幸中の幸いでした。もしも東電が「世間から厳しく言われるから、少しでも放射性物質を出さないように」と思って頑張ると、ついに原子炉が破裂して、もっと悲惨なことになった可能性があるからです。
3月15日頃には、すでに大量の放射性物質が空気中に飛散し、さらに1号機~4号機まですべて破壊されるという状態になったので、この状態で原子炉の事故としては明らかに“レベル7”でした。
しかし、“レベル6”であるか“レベル7”であるかが重要なのではありません。いずれにしても人類史上、最悪か、最悪に近い事故が起ったのです。
今から言っても仕方ありませんが、最初の爆発でレベル7に近いところまで行くことは判っていたのですから、すぐ対策をとるべきでした。
まず住民の避難、それから原発から発生する放射性物質の量と風向き、それに自衛隊・消防隊・気象庁等あらゆる関係機関を動員し、日本の国力をあげて原発の影響をできるだけ軽く済むように行動に起こすべきだったのです。
しかし外国人が次々と東京を離れた時期、政府は、何らかの理由で発表をおくらせました。そして逆に「大したことはない」ということ繰り返すことによって、付近住民は初期被爆を受け、国家が行動すべきことも遅れました。
起ったことははっきりと意識しておく必要がありますが、このブログでは今更、政府の怠慢を繰り返しても仕方ありませんので、事実として指摘するにとどめます。
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いずれにしても福島原発は一段落しました。
わたくしは3月中旬に、最悪の状態は、その時の250倍から2.5倍程度に低下したとブログに書きました。テレビは「大変だ、大変だ」と言うだけで、どのぐらい大変なのかを言わなかったので、おおよその目安を示しました。
さらに4月に入ると原発は徐々に安定期に向かってきました。そこで、「貯金通帳はまとめておいたほうが良いが、原発が爆発する可能性は20分の1程度に下がった」と書きました。
現在はさらに安定をしてきています。
わたくしが「原発が爆発する可能性」が低下したと判断した理由は、福島原発の大きさにあります。
物理や化学の分野で起こることは、「対象物の大きさによって時間が決まる」という特徴があります。
例えば、小さなコップでは何でも早くすみますが、太平洋のような大きなところでは、同じ事でも随分時間がかかります。物理的なものは、おおよそ大きさのルートに比例して時間がかかります。
地震から数日経って水素爆発が起こったのも福島原発の大きさと関係していて、小さければすぐ起こっていたでしょう。逆に、同じ装置が10日たっても20日たっても何も起こらないということは、原子炉が安定してきたということを示しています。
このように福島原発では、事故発生から、制御棒の挿入、電源系の喪失、水素爆発、その後の冷却作業と原子炉の安定状態への移行と全く順調に来ています。
今後も問題が起こらないではありませんが、福島原発の場合には、比較的、核爆発が起こりにくい構造をしていますので、その可能性は低いと考えられます。
(平成23年4月26日 午前9時 執筆)
武田邦彦
http://takedanet.com/2010/08/post_e35d.html
日韓併合が悪いとなると、日露戦争は?
菅首相が「日韓併合」についての反省の弁を述べたということで議論が起こっている.
1910年の日韓併合が悪いということになると、1904年の日露戦争は? 1894年の日清戦争は? 1863年の薩英戦争は? 1637年に李氏朝鮮が清の属国になったのは?

(この絵は薩英戦争。イギリスは日本(鹿児島湾)の奥深く入ってきて、薩摩藩の砲撃を受ける。この戦争はイギリス海軍がアジアで負けた唯一の戦いだったように思う。砲撃中は豪雨だったと思うが、この絵は雨が見えない。)
何が悪く、何は問題ではないのか? 一般の国民ならいろいろな考えがあるだろうが、専門家はどの時点から「戦争はいけない」と言っているのだろうか?
1842年に「地球の裏側」のイギリスは武力で清を破り、香港を清から割譲させ、植民地にした。イギリスは白人だから許されるが、日本人は有色人種だから許されないという理屈か?
1945年に集結した第二次世界大戦まで、世界は「正々堂々と主張して宣戦布告して戦争し、力ずくで相手をやっつけて国土を占領することは正しい」とされていた。
まして日韓併合のように平和裡に両国の代表者がサインしたようなものを「不当だ」というと、世界史を語ることができなくなる.
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もちろん、こんな日本に都合のよい理屈を韓国がすぐに納得するはずはないが、このような白人が作った理不尽な理屈を「310万人の犠牲を払って打ち破った」のは、他ならぬ第二次世界大戦の時の日本人だった。
日本は矛盾した行動をした。一方で白人が占領している植民地を解放し、一方では朝鮮、台湾、満州などに手を伸ばした。そのことが、その時代の日本の行動として批判されるべきだろうか?
その時代の渦中にあって、一部は「大東亜共栄圏」といってアジア解放の概念もあったし、一部は「日本が白人と同じように行動してよい」という考えもあった。
白人の国家の強大な軍事力を前にして、もがきながらの90年(1855年から1945年)だったというのが正直なところだろう.
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長く世界中を占領したイギリス、太平洋の反対まででてきて「フィリピンやグアムが防衛の最前線だ。占領して何が悪い」と言っていたアメリカ。
それに対して「日本人の疲れ」は、「自分だけが時代背景も無視して「よい子」だったと言いたくて、自分で自分の首を絞めて疲れた」と感じられる。
日本人も一度、イギリス人かアメリカ人になって考えてみたらどうだろうか?
また、日本人のインテリはなぜ「日本人は有色人種だから、白人のイギリスやアメリカとおなじことをしても批判されるべきだ」ということを言い続けているのだろうか? どうも調べてもそこがハッキリしない。
(平成22年8月19日 執筆)
武田邦彦
1945年までの戦争を今の尺度で考えるのはおかしいです。
ましてや、日本だけが悪い、日本だけがアジアの国々の人を苦しめた
という歴史観。
そして戦後60年以上経った今でも、韓国や中国に謝罪、謝罪。
いつまで謝罪したら気が済むのでしょう。
そして中韓はいつまで謝罪させて、補償金を請求してくるのでしょう。
しつこい戦後補償の請求には頑として撥ね退ける勇気が必要です。
ま、民主党にはそんな勇気のかけらもないでしょうが・・・・。