七里ヶ浜の夕景
祇園山ハイキングコースは南は八雲神社から、北は東勝寺跡・腹切りやぐらの脇から登り、30分ぐらいの山歩きが楽しめるハイキングコースです。標高は高いところでも70m位。八雲神社を登った所には展望台があり、鎌倉の西の山稜越しに天気がよければ富士山も望めます。
写真は妙本寺の後ろから東勝寺跡・腹切りやぐらに降りる途中で写した写真です。山の中腹に鶴岡八幡宮の本宮が見えています。夏から秋にかけては木の葉が生い茂り、こんな風には見えませんので、冬ならではの景色です。こうして見ると、鶴岡八幡宮の本宮は結構高いところにあり、背後の山が迫っている場所に建てられているのが分かります。鎌倉は火事の多い町でしたので、源頼朝は少しでも高いところに本宮を移したのでしょう。さらにその左側には北鎌倉に抜ける県道(鎌倉時代の巨福呂坂はもう少し左側)が通っているのですが、全く分かりません。
1333年に鎌倉幕府が滅亡するまでは、このハイキングコースの西側にある葛西ヶ谷には東勝寺や北条得宗家の屋敷があり、背後のこの山には道はなかったと思います。新田義貞がどう攻めたかを想像してみるのも楽しいですね。