上富良野には 随所に花畑が広がっている。
やはり有名なのはラベンダーだ。
この時期はそれも終わっていたが代わりの花たちが美を競い合う。
驚くことに駐車場も入園料も無料。どうやら収入は売店で売っている名物のアイスクリームやメロンやスイカ、それにとうもろこしなどの売り上げにあるようだ。
「どうぞ自由に好きなだけ花を愛でて下さい」と云う広い心に感謝しながら斜面を上り下りして庭園の色合いを楽しんだ。
そして美瑛は丘の町だ。丘の町と云えば聞こえは良いが至る所が斜面だ。
道路も上がったり下りたりを繰り返し、畑を耕すトラクターも斜面に必死になって張り付いているように見える。
見た目には美しいが、何も山肌に沿った斜面を頑張って開墾しなくても良さそうなのにと思ってしまう。
観光マップを参考にマイルドセブンの丘やセブンスターの木を写して周ったが
時期的には やはりハズレのようで 少し残念だ。
車中泊を予定していた道の駅「びえい 丘のくら」はJR駅の隣にあった。
街中なので安心感はあるがトイレが狭く大小一つずつなのには驚いた。
ドアを開けて先客を確認した途端、エネルギー充填が完了していた宇宙戦艦ヤマトの波動砲に、寸前のところで「ちょっと待て」を号令しなければならないのは辛い。
それにしても美瑛の街並みは綺麗だ。多分、総力を挙げて美化に取り組んだ結果だと思う。
ヨーロッパの街並みを模したテーマパークの中にいるような錯覚を憶える。
その建物を一つ一つ楽しみながら通りを歩いていたら、一日が静かに幕を閉じた。