今日は良い天気。
歩きやすい道を探して春採湖まできたが、どこも道が良くない。
雪道、泥道、氷道。歌詞になりそうだが売れないだろう。
雪の上には 点々と動物の足跡が続いているだけで、かなり歩きにくい。
仕方が無いので大型店内をハシゴ。
ただ歩くだけのつもりが 不思議なもので いつの間にか色々なものを手に取ってしまう。
飛鳥の時代の曽我氏に関する本、ペン習字の本、ミステリーにタコ焼き。
数万円の高級万年筆の前でヨダレを垂らしたが、何とか我に還った。
それでも ついでに寄ったカメラ屋。足が勝手に10万円もの高級品の前へ連れて行き、手が勝手に商品を持ち上げてファインダーを覗けと誘惑する。
いやいや、私の腕では10万円は勿体ないと思い直すのだが、今度はズラリと高級レンズが並んだショーケースの前へと足が導く。
(高けぇなぁ~)
レンズってカメラより高い。カメラの2台や3台 いや10台は買えるようなものが平然と並び、「買えるものなら買って見ろ」と見下ろしている。
それを熱い視線でみつめ、ガラスに穴が開くのではと心配になった頃、店員さんに声を掛けられたので自分を見失わずに済んだ。
可愛いオネエサマに「ねぇ、買ってぇ~」なんて言われたら 自分は耐えきれるだろうか。
今まで そんな経験がなく耐性が出来ていないので自信が無い。
誘惑を振り切り、何とか無事に自宅へ帰った私の手には 8ケ入りの「タコ焼き」だけがしっかりと握られていた。