北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

別れの刻

2017-09-13 19:51:42 | 日記
ルンバが車を手放すと云い出した。

夫婦が個々に車を持っていても、結局1台は遊んでいることが多く経費が嵩むからだ。

テルテルに査定してもらったら、前の前の前の型だからと云われ、査定額は予想の半値以下。

まだまだ10年は乗れそうな車なのに。

結局、ワンコを乗せる車を欲しがっていたジュニアに査定額より さらに安くして譲渡した。

家の前は、1台分空きができてサッパリしたのだが、ルンバの不安は私が使っている車を自分が運転できるかどうかと云う所にあるらしい。

だから懇切丁寧に説明してあげた。

Dレンジに入れてアクセル踏むと前に進むしRに入れるとバックする。
ブレーキ踏むと止まる。

ハンドルを右に回すと車は右へ曲がるし、左へ回すと左へ曲がるよ、と私の半分フザケタ優しい説明は続いた。

その説明を横で聞いているスリスリは呆れ顔だが、ルンバの顔は笑うのも遠慮しなければならない程真剣そのものだ。


今日病院へ送った帰り、スーパーへ立ち寄り、その後「運転してみる?」と云ったら恐る恐る運転席に座った。

最初は、ぎこちなかった運転が数分で慣れたのかスムーズになった。

そのまま帰宅するのかと思ったらジュニアの家へ寄り道すると云う。

譲った車にきちんとお別れをしていなかったので、一目逢いたいのだそうだ。

ジュニアの家には、譲った車がきちんとオスワリしてこちらを向いて停まっていた。

それを見て「居た、居たね」と大喜びの私達。

まるで巣立つ我が子を見つめるような、少し哀しい目をしたルンバは、今度こそシッカリとお別れを告げたようで、
私が教えたとおりにレンジをDに入れると、静かにアクセルを踏んだ。