病院でCT検査の日。
ボタンの付いていない服を選んだ。
パンツにもボタンが付いているのでモッコリ型のボクサーパンツを久しぶりに穿いたが、どうにもピッタリし過ぎていて蒸れるし逆に居心地が悪い。
ルンバは私がいつも穿いているパンツにボタンが付いていることすら知らないと云う。
洗濯する時に懐かしい香りを楽しんではいないのか、最早ジェームスに興味はないのかと少し気落ちする。
「番号を呼ばれたら氏名と生年月日を言ってください」と壁に貼り出されてあるのでスラスラと云えるように準備して待った。
数分後、練習通りに氏名と生年月日に加え丑年の蟹座ですと云って愛想良く微笑むのは少しでも優しく痛くないように採血して欲しいから。
「未だ知りたいことが無いですか?好きな女性のタイプとか…」と云ったら
「充分満足です」と笑いながら拒否された。
でもこれで彼女も少しだけ楽しい一日になるはずだ。
一週間前にクリニックで採血された場所に、またブスリ。
採尿カップを渡され「絞り出してきます」と宣言してトイレへ。
次はCTだ。
「ファスナーの付いているズボンだけ下げて下さい」という言葉に従って下げた途端に現れた予想外のモッコリ下着に覆われたアレに技師さんが一瞬だが驚いた表情。
私はそれを見逃してはいない。(ヤッタネ)と密かに喜ぶ(笑)
1時間後、診察室で先生の説明を受けたが、悪化はしていないようで再発も転移の恐れも無いらしい。
会計後、処方箋を持って今度は近くの薬局へ。
相変わらずキャバ嬢のような普通は見ないクルクルヘアーに胸元の少し開いた服。
バスト78の細身の身体に長い脚の女性へお薬手帳と一緒に渡し、薬が出来上がるまで彼女だけをチラ見した。