「お父さんがいつも食べるパンが無いんじゃないの?」
私が好んで食べる朝食用のパンが無いのは知っているが、
「パンが無ければケーキを食べれば良いのに」とマリーアントワネットだって云っていたのだから無くても良いと思ったのだけれど、家内は私にパンを買いに行かせた「ついで」に自分の買物をしたいのだ。
その証拠に、私より先に彼女が着替え始めた。
ハンドルを握り、彼女に訊く。
「CとTへ行けば良いの?」と
彼女は当然のように応える
「Fにも寄ってくれれば」と
私がパンを買いに行きたいのはJだけだ。
つまり「ついで」の方が多いことになる。
私は素直に従う。
何故って・・・・・・いつものことだから。