今朝、起きたら待ちかねたように話し掛けて来る、昨日階段から落ちた人。
「鼻骨骨折しているかも知れないから話さない方が良いのでは」と云う私の忠告を忘れたのか、それとも聞いたフリだけしていたのか知らないが、昨夜は入浴しても髪を洗わず、顔も洗っていないと自慢気味に報告。
まぁ、普段スッピンで口紅さえ塗らない人だし、短髪刈り上げの白髪頭はジェームスも目を逸らす(目があったかどうかは知らないが)爺さん風だから何も問題はないのだが、今日は買い物に行きたいと云う。
血の滲んだデカイ絆創膏を鼻に貼った状態で大きなマスクをし、
「これで隠れている?絆創膏、見えないよね」と私に確認。
どうやら、そこのところは気になっているようだ。
スーパーへ入店しカートを押しても顔を上げず下を向いて動いている。
私が近寄って「コン」と当たった瞬間、「ゴメンナサイ、すいません」と平謝り。
私を他の客と間違えているのだ。
いつも威張られている私は面白いからもう一度当たってやろうかと思ったが、あまりにもヘコヘコしているので、さすがに可哀想になった(笑)
無事に買物を済ませ、車へ積もうとトランクを開けたら膨らんだ黒い保冷用のエコバッグが見えた。
何日か前、買物へ行ったときに車から下すのを忘れたようだ。
「何入っているの? 買ったのに無くて不自由したモノって無いの?」と訊くが、昨日何を食べたかも憶えていない爺婆には全く記憶が蘇らない。
「中を見るのが怖い」と云いながら帰宅し恐々開けてみたら牛乳とかパンとかが姿を現した。
でも最近の寒さで自然の冷蔵庫効果があったようで、腐らず無事。
柿もギリギリでセーフだった。