※ 前回の続き (硫黄山)
摩周湖には3つの展望台がある。有名なのは第一展望台で前回紹介したのも第一からの景色だ。
他に第三展望台とマニアックな人が行く裏摩周展望台と云うのがあるが、遠すぎるので
「どうしても行きたいのウッフン」と粘る人しか裏摩周へ案内したことは無い。
Yさんは足腰が弱っているし、彼のウッフンなんて気持ちが悪いだけなので、そのまま第三展望台へ向かった。
路肩の余地へ車を停め、下車したのは良いけれど、第一展望台よりも高くて急な石段を見ただけでギブ宣言をしたYさんを置いて奥様とルンバは元気よく石段を上がって行った。
じつはこの場所、石段を上がって湖を別角度から見るのも良いが、この路肩から逆側を見下ろすのも なかなかの景色なのだ。
カルデラという言葉で真っ先にイメージするのは阿蘇ではないかと思うのだが、実は日本最大のカルデラほぼ全体を、ここから見下ろす事ができる。
今我々が走ってきた峰道はカルデラの縁だ。
カルデラの中にはこれから行く噴煙を上げている硫黄山と、その向こうに日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖が見えている。
傍で私の説明を聞いていたチャリで上がって来たらしい方から「硫黄山はアイヌ語では何と云うのですか?」なんて聞かれ、突然のことに言葉が出てこない私。
あわあわしながら「忘れました」と云う私の横で急にスマホで検索を始めた彼.
「硫黄山はアトサヌプリですね。裸の山と云う意味らしいですよ」と教えて頂き、しっかりお礼を云った私。
デジタルには負けると一瞬で悟った。クソッ