世の中は成人式だと云う。
一日中、家の中にいたので振袖姿の若い女の子をテレビ画面の中だけで見た。
そういえば大昔,市の成人式の前座としてドラムを叩いたっけ・・・
今はカレンダーに書いてあるのが、次の診察予約日だけと云うのが寂しい。
仏事には疎い私。
ルンバは私よりは少し知識があるようだが、お盆とお彼岸の行事程度だ。
両親の葬儀で喪主を務めたことはあるが、もう何十年も前の事なので記憶はほぼ無い。
最近は主流が家族葬のようだ。
誰が誰だか分からない親戚に囲まれるより家族だけに送られて旅立つ方が、余計な気遣いをしなくても済むので良いように思う。
市内に家族葬ができる小規模の葬儀場が増えてきているので、仕事が休みのジュニアが見に行こうかと云う。
ルンバとスリスリは私を誘うが、その時オレは寝ているだけだからと云って胸の上で指を組み、同行を断った。
色々な葬儀場へ行き、数時間後に帰宅したので説明を聞くと、●●葬儀場はダメ。値段によって5段階設定してあるけれど、一番安いのは骨壺に覆いも無く100均の容器みたいのが骨壺らしくて、それだけで嫌になったという。
そこへいくと○○葬儀場は、そんなに高くはなく、お坊さんへのお布施の準備や細々としたことまでお任せできるらしい。
と云うことで、私の最後の場所は決まったようなものだ。
今から そんなことを考えてと云われるかも知れないが、これが一番の心配事だったのでホッとしたのも事実だ。
既に図書館から本を借りるのをやめた。家に自分で買ったものの未だ読んでいない本が沢山あるからだ。
心配しないで、未だ頑張るよ。大丈夫だから。
だって俺には涙を流してくれるフォロワーさんがいるんだもの。