小田急新宿店での「九州・沖縄の物産展」も本日で最終日になってしまった。
終わってみると、あっという間であった。
今までは、新宿と言えば伊勢丹に10年以上出店させてもらっているので、同じ、新宿でも、随分と客層が違うのを実感できた。
伊勢丹は、ファッションのデパートとして打ち出しており、小田急は庶民派のデパートとして・・・・、その、デパートの性格が客層にはっきりと表れている。
今回、私の隣の売り場には、同じ大分県からの出店で、杵築市の「萬力屋」の岡本さんである。杵築市で代々、雑貨屋さんとして営んできている老舗のお店だ。
店主の岡本さんは、見た目とは違って、老舗の御曹司として育ってきた「お坊ちゃま」である。
扱っている品物は、蒸籠や鍋など日用品と、メインの「七島藺草」の草履や下駄などだ。
「七島藺草」と言っても、ほとんどの人は知らないと思う。
七島藺草とは、
鹿児島県のトカラ列島(十島村)のことだが、元来生産地は沖縄です。
その後トカラ列島でも七島表は、作られるようになり、現在は大分県、鹿児
島県でも作られている。
七島いの栽培面積は戦後その高い収益性により、昭和33年には1516haまで増加しましたが、その後労働力を
多く要することもあり漸次減少の方向をたどっており、今では国東半島一帯においてのみ栽培され、希少価値的作目と なっています。
現在は、大分県の国東半島の特産品となっている。
三角形の茎をした七島イ草は、ふつうイ草より、摩擦強度が7倍も強いという。その強さから、柔道に使う畳などに用いられている。
この七島イ草で作った草履は、私も長年愛用しているのだが、実に堅牢で、水気にも強くしっかりしている。
私は汗かきなのだが、毎日、デパートで一日中履いていても、この草履は蒸れないのである。他の草履では、あっという間に、汗が染みこみ、しっとりとなってしまい、暫く履いていると、ダメになってしまうのだ。
この大分県の特産品である、「七島藺草の草履」は、是非、皆さんにも履いてもらいたい名品である。
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