高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

ありがとうございました。

2015年07月04日 04時10分22秒 | 家族
売り場で泣いてしまいました。

昨日、見知らぬ男性が近づいて来られた。
私は頭の中で、「はて?何方だっただろうか?」と、懸命に記憶を探るが、見覚えがない・・・・

すると、男性が
「お世話になった柿平です。」と、仰っしゃる。

「え~~~、」頭の中は、パニック状態

実はこの方、昨年、急逝された柿平さんのご主人だったのです。

今から、15年~16年前に、名古屋の松坂屋から、デパート催事の出店依頼がありました。
松坂屋への初めての出店とあり、担当者の方に、「最高のマネキンさんを紹介してください。」と、お願いしたところ、付いて下さったのが柿平さんであった。

お客様への接し方を見ていると、押し付けるわけで無く、嫌味も無く、出しゃばる事はいっさいせず、それでいて、お客様をよく見て、適格に商品を進めてくれる、最高の販売員さんであった。

それ以来、名古屋の松坂屋に出店するときは、柿平さんに販売員として立ってもらっていた。

長年、私と柿平さんは、二人でセットに為って出店してるので、お客様の中には、柿平さんを私の妻と勘違いしている方も大勢居たくらいです。

柿平さんの訃報を聞いた時、お参りに行こうか迷ったのですが、
ご主人や家族の方とも面識が無いし、お亡くなりになったばかりの大変な時に、私などが突然伺っても、困惑するばかりと思い、遠慮させて頂いて居ました。

しかし、松坂屋に来ると、柿平さんとの思い出が一杯出てくるのです。
そんな中、突然にご主人が来て下さったのです。

立ち話でしたが、お話を聞くと、
「心臓発作での突然死で、何も話すことも出来ませんでした。」
話をしながらも、ご主人の目には涙が、私も一緒に涙が溢れて来てしまいました。

竹のバッグを見ながら、
「大切に使っていました。先生の事も、何時も話してくれていました。」と、
もう堪りませんでした。

本当に、よく来てくださいました。
ありがとうございました。

ありがとうございました。
コメント
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