高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

カタログ撮影

2008年12月13日 04時47分58秒 | 工房

別府の竹問屋の中でも、1・2を争う問屋さんに「竹苑」さんがある。どうも、最近の問屋さんは、自分の所では在庫を抱えずに、生産者に在庫を持たせ、自分ではリスクを抱えようとしない。そんな中、確実に在庫を抱え、真っ当な商いをしている数少ない問屋さんである。その「竹苑」さんが、だんだんと衰退している竹業界の中で、また新たな切り口の展開をし始めた。

今までの、既存のルートでは、1次卸し、2次卸しと掛けて商売をしていると、どうしても間に沢山の業者が入り、高い品物になって行く。今度は、取引の数量は少なくても、直接小売店へ卸すルートで、「本物だけを扱ったカタログを作りたい!」と言ってみえた。「作品だけのカタログではなく、作者や背景が判るカタログにしなくては!」と言う事で、プロのカメラマンを連れて取材にやって来た。

1211_0101この写真はデザイナーの女の人と、カメラマンが私の道具を撮っている所である。この前に、私の作業風景の撮影があったのだが、竹苑の社長がカメラマンに注文をつけたのが、「一枚はイケメンに見える様に格好良く、もう一枚は人間国宝の様に見える様に、重々しく!」という事であった。

1211_0141 当の本人は何をしているのか?というと、事務所にいた妻に「茶碗回し」を教えていた。

何故か?鞄の中に茶碗とお箸、それから、手品道具等が入っている。いつも、ひょうきんな人なのだが、必ず、何か芸を見せてくれる。ここまで人を楽しませる事に徹しているからこそ、この不況といわれる中でも前向きに企画が出せるのだろう。いつもこの社長の回りには笑いが耐えない!

今度、私も何処かの宴会でこの「茶碗回し」を披露してみようと密かに思っている。ムフフ!

竹工房オンセ

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2 コメント

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高江さま (相澤ブラシ)
2008-12-14 04:47:48
高江さま
ご無沙汰しております。
暗い年の瀬に悪いお知らせです。
来年の『夏の粋・夏の技展』の日程が決まりました。6月11日(木)~17日(水)です。
今回も【鳥竹】のランチが1回サービスで付くと言う
破格の条件でのお誘いですのでよろしくお願い致します。
尚、この時期イタリアやドイツではテロが予想されますので海外への渡航は自粛される様、外務省からも通達があると思います。
この時期は渋谷でゆっくり静養される事をお勧め致します。  では良いお年を。
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相澤ブラシさん、こちらこそご無沙汰しています。 (ティディーベアー)
2008-12-14 18:27:29
相澤ブラシさん、こちらこそご無沙汰しています。
相変わらず、ウィットに飛んだ業務連絡、ありがたく承ります。
万難を排してでも、この「夏の粋、夏の技展」には、参加させて頂く所存です。でも、「鳥竹」のランチが付いていなければダメですよ!
来年は、財布や名刺入れなど、皮と組み合わせた小物も充実させています。少しでも、購買に結びつきやすい物を持って行きます。
ありがとうございました。
では、また来年お会いできる事を楽しみにしています。
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