高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

心の広さ!

2020年04月01日 09時07分59秒 | 催事案内
4月に入りました。普段なら、エイプリル・フールで馬鹿を言っている所ですが・・・・


4月8日から京都で一週間、そのまま札幌東急での「名人展」に出店する予定でした。
しかし昨日、京都での個展の中止が決まりました。大阪空港から札幌に移動する予定だったので、その後の予定はどうなるのか?企画会社に問い合わせて見たのです。
「今のところ開催予定です」
「他の業者から、出店辞退の声は上がっていませんか?」
「はい、今の所はありません」との返事でした。
刻一刻と拡大する感染状況、全国的にもドンドン増えつつある中、経営者としていろんな角度で考えて見ました。
最初に辞退表明するというのは、勇気がいることです。
今までのデパートの方々への気遣いなど、今後の取引への影響など、しかし、誰かが言っていかないと、出店者の気持ちを分かってもらえないのでは・・・・などなど、
そして、出した答えが
「今回は出店を辞退する」という結論でした。
もう一度、企画会社に電話して
「申し訳ないのですが、今回は辞退させて下さい。あれこれ迷っているうちに時間が過ぎ、ドタキャンになると益々いけませんし、広告掲載商品の変更などを考えると、早めに辞退を表明します。」
すると昨日の夕方、札幌東急の担当責任者から、直接私の携帯に電話があり、
「高江さん、出店辞退の件聞きました。気になさらないで下さい。来年またお待ちしていますから。」と、
何ともありがたい電話でした。
こんな時こそ、人間の器の大きさを感じさせられました。

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