開発経済学とは、
第二次大戦後、先進国の植民地から各国が独立(もしく
は強く希求)していく流れの中で、貧しい状態からどのよ
うにして工業化、産業革命を成し遂げ、経済成長してい
くかを研究する比較的新しい学問(※)である。
※故に検証作業が足りないといわれていたりする。
さらに新しい学問だけに時代状況とともにメインテーマ
は変化している。
最初の主流が
①【構造主義】(40年代後半~60年)である。
「市場失敗論」を根拠とした
政府のプランニングと内向き工業化志向が理論の柱。
②そして次に①の批判から【新古典派主義】
(60年代後半~70-80年代は主流)
が台頭する。市場万能を根拠とした構造調整、
輸出志向工業化が理論柱。
③さらに二つの批判から【改良主義】(60年代後半~)
が出現し、格差拡大を根拠に構造主義、新古典派主義
の批判から誕生。
④新潮流、【開発の“政治”経済学】(80年代後半)が
生まれる。新成長理論、制度学派、
潜在能力アプローチなど。
以上が大まかな流れである。