舟越健之輔『われ広告の鬼とならん』
(ポプラ社)を読んでいる。
興味深い箇所が満載である。
電通は昔、日本広告株式会社
と電報通信社に分かれていた。
両社とも光永星郎という方が創業した。
彼は企業を伸ばしていくには、人材が不可欠
との思いから東京大学の人材を求め、
その中に電通を急成長させる原動力となる
吉田秀雄もいた。
二・二六事件後に通信部門は
政府御用の同盟通信社に
吸収され、同盟通信社から広告部門
が電通にくっつき、電通の事業は通信
と広告の2本柱だったが広告専門会社となる。
昔、広告の社会的地位は低く、
うさんくさい商売と思われていた。
そんな中、吉田秀雄という人物が
今の電通へと引き上げていくのである。