舟越健之輔『われ広告の鬼とならん』(ポプラ社)
を読み終えた。
●内容(とてもよく取材されていて濃厚です)
吉田秀雄氏の師であり、電通創業者光永星郎氏
の思いを引継ぎ、経営に科学的手法
(理由・分析・検討)を徹底して用い、広告の地位
を引き上げ、それとともに電通を世界企業に引き
上げていく話。
●知らなかったのは、広告事業の質を高め
るために市場調査を経営戦略の核に据え、
満州鉄道調査部の人間の多くを引き抜いたこと。
改めて電通の巨大さ、吉田秀雄という圧倒的な
存在感や先見性には驚く。
●深く心に刻まれる文
○P.237の「広告の鬼となれ」
○云わずと知れた電通『鬼十則』
○P.503の富士登山の経験を人生の心構えに
例えている部分。
●吉田秀雄氏の気迫が伝わってくる一冊。