自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

舟越健之輔『われ広告の鬼とならん』②

2006-04-08 23:01:05 | 小説以外 

舟越健之輔『われ広告の鬼とならん』(ポプラ社)

を読み終えた。

●内容(とてもよく取材されていて濃厚です)

吉田秀雄氏の師であり、電通創業者光永星郎氏

の思いを引継ぎ、経営に科学的手法

(理由・分析・検討)を徹底して用い、広告の地位

を引き上げ、それとともに電通を世界企業に引き

上げていく話。

●知らなかったのは、広告事業の質を高め

るために市場調査を経営戦略の核に据え、

満州鉄道調査部の人間の多くを引き抜いたこと。

改めて電通の巨大さ、吉田秀雄という圧倒的な

存在感や先見性には驚く。

●深く心に刻まれる文

○P.237の「広告の鬼となれ」

○云わずと知れた電通『鬼十則』

○P.503の富士登山の経験を人生の心構えに

例えている部分。

●吉田秀雄氏の気迫が伝わってくる一冊。