藤原正彦著『若き数学者のアメリカ』(新潮文庫)
同じく 『遥かなるケンブリッジ』(新潮文庫)
を読んだ。
この人は、数学者なので論理的思考はもちろんだが、
人間として重要な豊かなる情緒を持ち合わせている。
文章表現が豊かで、自分の感情にまっすぐな人だ。
日・米・英で暮らし、海外で大学生に教えながら、数学について研究し、
論文を書く。家族サービスも忘れない。
その中で異国の雰囲気に苦悩しながらも、その国の持つよいところを
きちんと掴み、自分のアイデンティティも失わない。
面白かった。