自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

藤原正彦『若き数学者のアメリカ』『遥かなるケンブリッジ』

2006-04-30 00:43:56 | 小説以外 

藤原正彦著『若き数学者のアメリカ』(新潮文庫)

同じく     『遥かなるケンブリッジ』(新潮文庫)

を読んだ。

この人は、数学者なので論理的思考はもちろんだが、

人間として重要な豊かなる情緒を持ち合わせている。

文章表現が豊かで、自分の感情にまっすぐな人だ。

日・米・英で暮らし、海外で大学生に教えながら、数学について研究し、

論文を書く。家族サービスも忘れない。

その中で異国の雰囲気に苦悩しながらも、その国の持つよいところを

きちんと掴み、自分のアイデンティティも失わない。

面白かった。