ケンのブログ

日々の雑感や日記

室内楽のコンサートに行く

2024年05月01日 | 音楽
4月28日 日曜日 名古屋のハレ ルンデに名古屋フィルのメンバーの方が演奏される室内楽のコンサートに行った。

最初、ピアノの方がメシアンの前奏曲より 鳩と 幼子イエスにそそぐまなざしより 聖母のまなざしを演奏された。

僕は、コンサートでここ10年くらいは 真っ先に拍手をするということをしたことがない。

それで 一曲目の鳩が終わった後 誰かが拍手をしたら僕もしようと思っていたのだけれど 結局誰も拍手をしなかった。

それで ピアニストは二曲目の聖母のまなざしを演奏された。

結果的に 拍手のタイミングということで言えば 鳩と 聖母のまなざしが二曲セットという形になってしまった。

メシアンの曲なので 「終わった 拍手だ」という感じの終わり方ではないのだけれど 結局
誰もが、誰かが拍手をしたら と思っているうちに結局 誰も拍手をしなかったということなのだろうか。

きっと そうだと思う。

演奏は 素晴らしいものだったから、、、。

一曲目で拍手がないときに ピアニストが立ち上がるなどして 曲が終わったことを観客に示すかなと一瞬思ったのだけれど それもなかった。

たぶん ピアニストの方の判断で 下手に拍手を促して 雰囲気が崩れるよりも そのまま メシアンの 深遠というか 混沌というか そういう雰囲気を保ったまま二曲目に進めばいいや となったような気がする。

僕の勘にすぎないけれど。

それから チェロと バイオリン それにクラリネットが加わって同じくメシアンの
「時の終わりのための四重奏曲」が演奏された。
これは コンサートのチケットを買ってから2度くらいYouTubeで聴いたのだけれど 家の小さいブルートゥースのスピーカーで聴くとちょっと退屈な曲に思えた。

コンサートで根気が続くかなと不安も少し感じながら行ったけれど 生演奏だとホールが小さくて 音が よく届くというか 大きく聴こえるし 生の音はやはり迫力があるので 退屈することはなかった。

印象に残ったことは 曲の中で あれ? ひょっとしてショスタコーヴィチのDSCH音階の引用 あるいは 部分的引用かな と思えるような音がちょこっと顔を出したことだ。

僕は 楽譜を読むことができないので あまり 自信はないけれど ちょっとDSCHに似た音階が出てきたように思う。

演奏に先立って ピアノの方が 鳥の鳴き声ということを話しておられたけれど 確かにクラリネットのみならず バイオリン そして たぶん チェロにも鳥の鳴き声の音階が出てきたように感じられた。

オーケストラの時は、割と楽器というか奏者を見ながら 聴いているけれど 小さいホールだと逆にほとんど目を閉じて聴いているので どの楽器がどの音を出しているのかわからないところもあったけれど。

クラリネットの音も低いところは眼を閉じていると 弦楽器と区別がつかなくなってしまうような場面もあった。

またチェロも高音域になると目を閉じて聴いているとバイオリンと区別がつかなかったり、いろいろと演奏を聴きながら、そんなことが気にかかった。

単に僕の耳が悪いだけだとは思うけれど。

また 僕の耳には 不協和音がずっと続いていくと思われるような場面もあった。

それだけ メシアンの曲を聴きなれていないということだと思う。

でも 不協和音で気持ちが悪いというのではなくて 楽器同士の音のかけあいがどことなく ちぐはぐで それでいて 一定の秩序はある という微妙な感覚は聴いていて 楽しくもあった。

この曲の終楽章 イエスの不滅性への賛歌が終わった時には やっぱりすごい曲だし すごい演奏だったなとちょっと感動してしまった。

前の方で聴いたので ちょっと音が大きすぎかも と思った場面もちょこっとあったけれど、それだけ迫力があったということで やっぱり 生演奏は違うなと思った。

しかし、大きい音よりも 小さい音を聴いているときに やはり もう少し 楽器から距離を置いて聴いた方がいいかもと思ったりした。

と 言いつつも 結局 小さいホールで聴くときは 前の方に行ってしまうことが多いけれど、、、。


演奏会が引けて 地下鉄で街の中心部まで行って ラーメンを食べて 財布をポケットに入れて でも大通りに出て もう一度 電車に乗るお金あったかな と思って財布をポケットから出すと 僕の目の前にいた数人の警察官が 僕の方を向いて 一瞬向かってくるような気配だった。

ちょっと後退して 手を真ん中で合わせるようにして身構えたので 警察官の方は僕が出したのが 財布だと気づいてくださって 事なきを得た。

見ると 沖縄の 戦争反対か 環境破壊反対か わからないけれど とにかく 沖縄関係のデモをやっていて 警察官の方が警備にあたっておられるところだった。

もう40年くらい前にレーガン大統領が来日する直前に 霞が関の公官庁の警備をしている警備隊に声をかけられたり 私服警官に職務質問された経験のある 僕だけれど 相変わらず とっさの時に 警察官に怪しまれるんだなと思った。

でも デモ隊から最も近いところで警備にあたっていた女性警官はかっこいいなと思った。

どうでもいいことだけれど。

それはともかく いちにちいちにち無事に過ごせますように。それを第一に願っていきたい。