今日、大阪北のターミナルの近くにあるドラッグストアーにリポビタンDを買おうと思って立ち寄った。するといやに混雑している。レジの方を見るとかなり長蛇の列になっている。これはどういうことかと思ったらみんなマスクを手にレジに向かって列を作っている。
いやあ、しかしこんなにたくさんマスクを買うか?いくら新型肺炎と言ってもちょっと気を使いすぎかもと思って耳を澄ますと中国語を話す人達だった。
中国の人の爆買いとよく言うけれど、マスクをこれだけ箱ごとみんな買っていくのはちょっと尋常ではない。
やはり新型肺炎も日本人にとっては外国からの脅威という感覚だけれど中国の方にとってはまさに自分の国の中での脅威。それは恐怖感も次元の異なるものなのだとそのとき思った。
それに、自分のためだけではなく中国に住む知り合いのために買い求めている可能性もある。なにしろ中国では一万人が感染したと言われているのだから。
ただ、ドラッグストアの出口で中国の女の子が無理に入ってくるのを僕は道をあけて待っていたのに親の方は女の子にもっと脇を通るようにとゼスチャーで示すだけで僕には会釈もしてくれない。
こういうマナーは日本人と中国人ではちがうなと思う。たまたまその中国人がそうだっただけかもしれないけれど、、、。
マナーと言って思い出したけれどイギリスに旅行に行ったとき百貨店の売り場で女性に順番を譲ったことがある。微妙なタイミングで僕とその女性が相対する方向から列に並ぼうとしたので僕がその女性に先をゼスチャーで譲った。
その女性の会計が終わって店員の人が「次は誰?」と列に向かって聞いたとき、その女性は僕の方を店員の方に身振りで示して“next this gentleman” (次はこのジェントルマン)と言ってくださった。
あのときはジェントルマンの国の女性にジェントルマンと言ってもらってとても嬉しかったなと思う。ほんの一瞬の出来事だけれど、、、。
行きずりの人の何気ない一言がずっと心に残ることってあるんだなと思う。