歯医者さんから定期検診案内の葉書が来たのでさっそく予約を入れて行った。
治療室に入って
「やはり、マスクはつけたままにしといたほうがいいですかね」と僕。
その瞬間、マスクをつけたままでは歯の治療はできないと気づき
「あ、マスクつけてたらできないか。もう感覚が狂ってますわ」と僕は言った。
先生はあきれたような顔で
「本当に今は痛くなった患者さんしか来ないんですよ。こちらも感覚が狂います」とおっしゃった。
本当にコロナでいつもと違う感覚になっているのは日本中全員なのかもしれない。
歯を掃除してくださる歯科衛生士の方に
「咳は出ると思いますけど、コロナの咳ではないと思いますので」と言ったらなんとなくわかってくださったような感じだった。
この衛生士の方は一年くらい前に新しく入られた方だ。
なぜか一年前にこの方に歯の掃除をしてもらったのだけれど、患者の側から見てもまだ仕事を始めて間もない方というのがすぐにわかった。
しかし、今、歯の掃除をしてもらっているとすっかり慣れられたということがわかる。
安心感が違うからだ。
若い人が仕事になれるのが早いさまを感じると少し感動する。仕事をして生きていくためにはやはり早く慣れなければならない。なんだかそういう気持ちが伝わってくるような感じだった。
歯の掃除が終わった後の先生への報告、会計の処理も一年前よりもぜんぜん慣れておられる。
本人の努力ももちろんだけれど、きっと周りの教え方もうまいのだと思う。