コロナウイルスに感染してコメディアンの方もなくなってしまったと出ていた。
あのコメディアンがなくなったのはショックやったわと言っていた人がいた。
僕の世代はこのコメディアンの番組を子供の頃あるいは若いころテレビで見て育ったからそういう気持ちになる人が多いと思う。
僕もこのコメディアンのコントはずいぶん楽しい気持ちで見ていた。不思議とあんまり笑わなかったけれど、それなりに楽しかった。
僕が高校生くらいの頃だったと思うけれどこのコメディアンの替え歌がヒットして、ずいぶん何回もテレビでやっていた。
野口雨情さんが作詞した七つの子
烏 なぜ鳴くの 烏は山に 可愛い七つの子があるからよ
という詩を
烏 なぜ鳴くの 烏の勝手でしょ
と代えて歌っていた。
テレビで笑いを取っていたけれど、そのテレビを見て僕はこれは絶対にやってはいけない替え歌と思っていた。替え歌そのものを何も否定はしないけれど、作詞者が
烏は山に 可愛い七つの子があるからよ
としたものを
烏の勝手でしょ と変えるのはあまりにも勝手すぎると思っていた。
また
まど みちおさんが作詞した
ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね そうよ母さんも長いのよ
という詩を
ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね そうよちんちんも長いのよ
と代えて歌って笑いをとっていた。
当時僕はそんな替え歌でなんで笑えるんだと思っていた。
この替え歌も絶対にやってはいけないことと思っていた。
このコメディアンと僕はファーストネームが同じで
コメディアンのファーストネームと僕のファーストネームをかけて
僕のことをからかってくる子がいたけれど、それをしてくる子は
有り体に言えば例外なく僕の目から見てアホの子だった。
コメディアンとしての実績はすごいと思うし容易にできることではないけれど
日本語の表現の堕落にこのコメディアンが寄与した部分も大きいような気がする。
長年の功績に敬意を払いつつ謹んででご冥福をお祈りいたします。