硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

雨の中を歩んでゆく。

2017-10-22 10:38:32 | 日記
朝から雨、投票所に向かう足は鈍い。周りの人の選挙に対する反応もあまりよくない事から考えると投票率はぐっと下がるのではないかと思う。
また、この人に未来を託したいから投票所へ向かわなけれればならないという意志を持つ人が存在しない事と、未来への危機感が希薄であることも、投票所へ向かう足を鈍らせているように思う。

閉塞感はあるものの、僕たちは、比較的恵まれた環境で生きていて、身体的なハンディキャップがなく、きちんと職に就き、身の丈に合った生活をしていれば何ら不自由はない。
政策の多くは、この条件を満たしている人達に向けて発信されているのであるように思う。

でも、人が営んで有うえで必要な「食」「水」「エネルギーの確保」が後回しにされている気がするのだけれども、それは、僕たちがあまりにも恵まれているから、きっと「あたりまえ」のものだと思い込んでいるからなのかもと思う。だから、政策を訴える側もあえて大きな問題にしないのかもしれない。

もし仮に、水の枯渇、食料危機、エネルギー不足が起った時、僕たちはきっと、この状況を作ったのは政府であり政治家であると、声高らかに批判するのだろうけれども、最悪の事態を考えて、然るべきところに投資する事の出来る人を代表として選ばなかった僕たちの責任だったと自信を悔いることが、大人なのではと思う。
それでも、僕たちは責任を転嫁し、メディアを煽り、その責任は誰にあるのかという問題を棚上げにして、国会を解散させて、何事もなかったように、時計の針のように、当たり前に未来に向けて静かに時を刻みだすのではと思う。

政治家の多くの人もそれを分かった上で、極めてドライに政治家としての仕事を執り行っているのだとすれば、僕らの未来は、今日の日のように雨の中、傘をさして歩んでゆくようなものなのになるかもしれない。