硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

止むことのない福祉施設での事件。

2020-01-12 18:20:16 | 日記
また、施設での虐待がニュースで流れていた。

勤め先の施設に、何処かの団体から利用者への虐待についてのファックスが送られていた。

熟読してみると、なんら目新しい事は書かれていなかった。
内容を要約すると、「なにが虐待なのか」「自制心を働かすには」というものである。
しかし、自制心を育み養うためには、見本を示す存在が必要である。
自力で自制心を獲得するという行為は、神業に近い気がする。

また、介護現場で、時々、生まれ持った優しさを持つ人を見ると、「天才とはこういう人なんだ」と、感心するけれども、そういう人の特徴は、優しさだけに特化していて、施設職員としての評価にはつながりにくく、優しさだけでは駄目なんだなとつくづく思った。(女性職員が「男のくせに」って愚痴っていたのを聞いて心底思った)

では、それを、誰が身をもって教えられるか。であるが、介護現場は女性が主体であるので、構造的に見ると、それを女性が担わなければならないという位置づけとなる。

女性の持つ寛容性を信じたいけれども、組織の問題なのだから、本気で問題に向き合ってゆくとするなら、ファックスを流して終りではなく、福祉を生業とする組織全体で、具体的に取り組んでいかなければならないと思う。

しかし、もはや手遅れのような気もする。
それは、若者がこんな事件が続く職種に就きたいとは到底思えないからである。

厚生労働省は国交省の福祉に携わっている人達は、現状をどう考えているのでしょうか。