硝子戸の外へ。

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吉野家さんの元常務さんの発言を考えてみる。

2022-04-21 20:14:30 | 日記
ジェンダー問題に対して厳しい妻が「吉野家」の常務さんの問題発言を見て「本当に腹立たしい」とご立腹。

僕は、新聞記事と常務さんが使った実際の言葉の「差」に対して、どうして変換したのだろうという疑問だけが残っていたので、ご立腹している意味が分からず、どうしたものかと改めて調べてみる事にした。

切り取りの問題発言を読んでみると、なるほどと思うと同時に、考え方がもう古いとしか感じなかった。

吉野家の牛丼を食べる事の出来ない環境で住んでいて、就職や進学で街に出てきて吉野家の牛丼を食べて、ヘビー・リピーターになってもらう企画を出せというのが狙いだったらしいけれど、ファーストフード産業はたくさんあるのだし、20代前後の女性という、場所に関係なく情報を収集できるスマホを携帯し、嗜好性も考え方も多様化している世代をターゲットにしてヘビー・リピーターになってもらおうとするなら、お店の存在自体が、可愛いかおしゃれでなければいけないし、メニューも大きく見直さなければならないし、そうすれば、どこかのファーストフード店と変わらなくなるだろうし、そうするとサラリーマンや労働者が入りにくいお店になってしまうだろう。

また、大谷翔平選手や藤井聡太棋士といった一流の若い人の言葉を感じる世代に対して、どんなに前置きをしても、強い言葉を使って、問題を考えさせることは、「この人は、いったい何を言ってるんだろう」にしかならない。

過去の業績は輝かしいかもしれないが、それが今通用するものではない。
50歳ならそういった人物に数多く接してきただろう。
年老いた上司にがっかりした事もあっただろう。
その時、「こうはなるまい」と、思わなかったのだと思う。