硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

マトリックス4を観る。

2022-04-27 21:19:48 | 日記
とても楽しみにしていた「マトリックス4」を観る。

本当は映画館で見たかったのだけれど、上映期間中、仕事が忙しく、また、なぜか上映時間が中途半端な時間で、しかも2回だけ上映されていたので、ついには見る機会を失ってしまった。

そして、ようやくレンタルが開始されたので、早々に借りて、夜に部屋を暗くしてイヤホンをして映画館の雰囲気を作って気合を入れる。

最近、映画を観る時、ほとんど吹き替え版にしてみる事が多くなった。それは、字を追うことが面倒に感じるようになったからであるが、「マトリックス」は、字幕でずっと見てきたから、吹き替え版にしてしまうと、違和感があると思って字幕を追うことにした。
変なこだわりだと思うけれど・・・・・・。

本編は、相変わらず難解なセリフや皮肉が沢山散りばめられていて、「ん?」と、思ったところはもう一度戻して確認しながら見直す作業を繰り返す。それでもわからないところが多く、哲学者や思想家の本を読んでいるみたいな気持ちになる。

それでも、印象的だったのが、マシンが人類と共生している事や、(マシンがマシンとエネルギーをめぐって争うという事は、マシンには感情があるという事になるのだけれど、その過程が描かれてないので、どういう設定でそうなったのかとても気になるところです。)
1999年の「マトリックス」では、男性が弱いものを守り、世界を変えてゆく設定であったのであるが、2021年では、女性と共に助け合い(どちらかと言うと女性が主体になる感じかもしれない ラストシーンがそうであったように・・・。)世界を変えてゆくに変更されていた。
また、登場人物の多様性も(スカイウォーカーの夜明けもそうだったですね。)さらに多様化していた。
それは、時代の価値観の変化ともいえるけれども、監督のラナ・ウォシャウスキーさんが兄弟から姉妹になられた事もこの作品に大きな影響を与えているのではないかと思う。

アクションシーンは、他のアクション映画が凄すぎるため、(ワイヤーアクションもCG加工も進歩しすぎたと思う。)そこを楽しみにしている人には物足りなさを感じるけれども、ストーリーが秀逸であるから、万人受けしないのではと思う。(攻殻機動隊やアップルシードがそうであるように・・・。)
だから、上映時間が限られていたのだろうと推測する。

2泊のレンタル期間なので早々に返却し、また、時期が来たら何回も観直してみようと思う。その時には、また感想も変わっているのではないかと思うので、その時が来たらまた改めて述べたいと思います。
(メイキングで、練り上げられたストーリーの10%を映像化したと発言されていたので、新たな発見も多そうである。このような難解な映画の解説をマルクス・ガブリエルさんに聞いてみたい!! )