和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

母のリハビリ

2020-09-18 21:48:03 | 母のこと
母、リハビリを頑張っているようです。

施設に勤める友から、
母のリハビリの様子の写真や動画が送られてきました。








リハビリが終わったあと、母は自分で拍手をしていたそうです



何も分からないながらも、頑張った事が母なりに気持ち良かったんでしょうね。

立ち上がった時に見えた景色は、いつも車椅子から見ている景色とは絶対違って見えたはずです。

前の施設で大腿骨を骨折してから、ものすごいスピードで母の足の拘縮は進みました。

病院で手術をしてもらい、
リハビリもし、

どうにか数歩歩けるようになって、施設に戻ったのに、

施設でのリハビリは一切ありませんでした。

また、骨折の手術をして下さった担当医は、こんな事をおっしゃいました。

『元のように、走り回ったり出来る可能性がないのなら、リハビリをする価値はないのです。』と。

ムカつきました。
めちゃくちゃ腹が立ちました。

『じゃあ、先生、母はリハビリもせず、ずっと寝たままで居たらもっともっと認知症が進んでいきますよね、そしたら、足だけでなく、身体の他の機能もどんどん落ちていってしまいますよね、認知症になったら、寝たきりになって、死んでいくのを待つしかなくなるのですか?』

担当医は
『そういうことになります』

そうおっしゃいました。

その時、私、思わず手で拳を握ってました。

『先生はまだお若いので、親の介護をしている者の気持ちや苦労は、まったく分かられないのでしょうね!!

ぶつけたい言葉はたくさんありましたが、

母の受診に一緒に付き添ってくれていた弟が、

『姉ちゃん、こんなヤツになんぼ言うても一緒や』

と、私の手を引いてくれたので、

グッと飲み込み、診察室のドアをバン!!と閉めて出ていきました。

あの時の悔しさや悲しさは今でも忘れられません。


それから母は施設を転所し、

今の施設では、今の母の身体の機能が少しでも維持できて、

一日でも長く元気に過ごせるように…と、

色々と考えて頂き、リハビリもしてもらっています。

本当に有難いことです。

感謝しかありません。

娘の顔や名前すら何も分からない母が、毎日こんないい笑顔をして暮らせているのは、

職員さん方がそれだけ深く母に関わって下さっているからだと思います。

一生懸命頑張っている母、

母のために一生懸命頑張って下さっている職員さん方の為に、

私も自分が出来る精一杯のことをしてお手伝いがしたい!

と、いつも考えています。









最近の母

2020-08-21 08:16:37 | 母のこと
母の入所する施設から、最近の母の写メが届きました。


笑顔の母(*´▽`*)


少しの間、自分ひとりで座れていた!と(^o^)v

あ~~肘をついて、お行儀悪い~~(笑)

そして、担当の介護士さんからのメッセージ。

『こんばんは☆
1ヶ月ぶりです!もう少し早く様子を連絡しようと思っていたのですが、遅くなって申し訳ないです。

最近、日中も傾眠が強く、食事中にも目を閉じられ、なかなか進まないということが出てきています。
アルツハイマー認知症が進んでいるのかハッキリはわかりませんが…

どうしても進んでしまうのは防げませんが、私たち職員も何が出来るだろう、と常に考え、出来る限り緩やかに進むように、持っておられる力を大切に活かして、また安心して楽しく過ごして頂けるようにしていきたいと思います!
会話の中で話が繋がるときもあるので、そんな時間を大切に今後も関わらせて頂きたいと思います!』

メッセージを読んで、胸にせまるものがありました


2年半前、母は初めてのショートステイ中に、いきなり歩けなくなり、そのまま同じ施設に入所となってしまいました。
(あとから聞いたら、夜、部屋を抜け出し、階段を降り、下の階で転んだ為、歩けなくなったようでした)

いつまで続くんだろう…と思っていた在宅の介護が、ある日突然終わることがあることを知りました。


入所してからがひどかった…

元気に歩いて笑顔でショートステイに出掛けて行った母が、そのまま入所になり、半年後には寝たきりに。

認知症以外、身体には何も悪いところの無かった母なのに、坂を転がり落ちるように悪くなっていきました。

施設で熱を出しても、骨折をしても、家族の納得のいく説明は、一度もありませんでした。

このままでは母が死んでしまう!!

走り回って、頼み回って、泣いて怒って、やっと転所できた施設が今の施設です。

担当の職員さんのメッセージにもあるように、認知症になっても、一人の人間としての尊厳をとても大切にして下さる施設です。

母の入所を通して、施設により、これだけの違いがあることが分かりました。

認知症の親の写真を、よくこんなところへ載せれるなぁ…と思われる方も有るかもしれませんが、

今の施設に入り、私もようやく母の病気のことが受け入れれるようになり、ここに書き、載せれるようになりました。


一日も長く母の笑顔が続くといいな~!と思います。











































実家で見つけたもの

2020-07-29 14:38:00 | 母のこと
先日、母の年金手帳を探しに、実家へ行った時のこと。

ゴソゴソしていると、大切にしまわれた箱の中に、こんなものを見つけました。



和紙のハギレで作った小物。

楊枝入れやボウシの形をした磁石…

『来て下さったお客さんにオマケに差し上げて!』

と、いつも母が作っていてくれたものでした。


母は、手先が器用だったので、仕事を定年退職してから、

和紙の小物作りの内職をお願いしていました。

ブックカバー、手帳、エチケットミラー、カードケース……

母が作り出してくれた小物は数知れず。



『和紙でこんな商品を作ってみたい!!』
と、お願いすれば、自分で型紙を起こして、どんなものでも作ってくれました。

本当に器用な母でした。

貧乏性の母は、小物を作って残った和紙のハギレも無駄にはせず、

お客さんに愛想をするオマケまで作ってくれていたんです。

実家に、まだこんなにたくさん残っていたなんて…

母は、どんな思いで作ってくれていたんでしょうねぇ。

内職をお願いしに行った時も、出来たものを受け取りに行った時も、

母はいつも

『これを作っとる時が一番楽しいんや!作らせてもらえて、ほんま有り難い!』

『あんたが訪ねて来てくれるんが一番嬉しいわ!ありがとう!』

と、言っていました。

こっちが『ありがとう!』なのに、逆に母のほうが、ありがとう、ありがとう!と何度も言ってくれていました。

あの頃、私は、ちゃんと母に『ありがとう』って言えていたでしょうかね…

年金手帳と一緒に、箱いっぱいの母の思いも持ち帰りました。






面会がまた…

2020-07-25 18:44:03 | 母のこと
母の施設よりまたまた当面の間、入所者との面会が禁止になる旨の手紙が届きました

緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルス感染者数の推移も落ち着いてきた頃、

予約制、
一回の面会時間が15分以内、
一週間に一回程度…などの決まりさえ守れば、
面会が出来るようになっていました。

これでようやく母に会える

と喜んでいたのに!!

また会えなくなるとは!!

面会が解禁になってから、まだ1ヶ月も経たないと言うのに!!

でも、この状況下だと仕方ないですね…

今日、東京で新たに新型コロナウイルスの感染が確認された方295人、大阪132人…ってテレビで言ってました(; ゚ ロ゚)

高齢者施設でのクラスター発生、怖いですもんね。

しばらく母に会えなくなるのは寂しいですが、辛抱するしかないですね。

施設からの連絡には、一週間ほど日にちの余裕があったので、

予約を取って母に会いに行ってきました。

次は、いつ会えるでしょう…

遮蔽板越しの母の姿をしっかり目に焼き付けてきました。





それと…
まったく話は変わりますが、疫病退散にご利益のあるとされる

『アマビエ』

私、ずっと

『アマエビ(甘エビ)』だと思ってましたエビです、エビ!

妖怪だったんですね。
今日の今日まで、エビだと思い込んでいた私、
また娘にバカにされてしまいました














七夕

2020-07-08 23:55:00 | 母のこと
昨日、七夕。

あいにくのお天気で、織姫さんと彦星さんは出会えなかったかもしれませんが、

私は、5ヶ月ぶりに母に会う事が出来ました









まだまだ厳しい制限のある中ですが、母の元気な顔が久しぶりに見れて嬉しかったです。

私や娘への反応はうすかったですが、母の目は潤み 少し涙ぐんでいたようでした。

心の奥では何か感じてくれていたと思いたいです。

家に帰ったら、私宛の国際郵便が…

ある方からのプレゼント
ありがと~~!!
大切に使わせてもらいます!!