4年前の12月15日のあけがた、トイレに行こうとして、ベッドの横に立った時、「寒い!」と思った瞬間に突然激しい頭痛に襲われその場に崩れ落ち、家内が救急車をよんでくれて総合病院へ。そこでレントゲンを摂ったりして頂いた病名が「右脳視床下部内出血による左半身不随」というもので、即入院。それまで、何不自由なく過ごしていた僕が突然の半身不随に。正に天国から地獄に落ちた思いだった。
1ヶ月ほどその病院にいて、転院を勧められ移った先がリハビリ施設が充実している総合病院。その後併設のホームへ。今ここで四度目の正月を迎えようとしている、
「世の中一寸先は闇と云う諺があるが、正に僕のことを言っているようだ。ここでは個室にベッド、「りはびり」と呼ばれている訓練が週三日、理学療法士と呼ばれている指導者の指導で機能回復訓練。残りの三日がお風呂。
チョット前に比べれば実にありがたいことだ。
しかし、このリハビリが「労多くして功少なし」だと思われる。「これをしないと「寝たっきり」になりますよ」と脅しますが、僕はそれを信用していない。
個室のベッドにいても、トイレは自分で済ませているし、車椅子を操作して新聞を読みにも出かけている。
「リハビリ」は昔の針;灸。マッサージが進化したものだが、思いのほか楽しくない。「医療行為に楽しいものなどない」と云えばそれまでだが、日本的思考で「針の莚に座る」程効果があると説得されているようなきがする、
思えば、寒中にふんどし一本で滝の下に立つというような修行を好むのは日本人だけだろう。
とはいえ、目も耳も健常者のままで、終日ベッドで寝ておられるなどと云うことは正にありがたいことで、この時間を有効に使うべきだと考え人類がたどり着いた最高に美しい理論だと云われている「相対性理論」と「量子力学の概要」を知ろうと文庫本の解説書ヲ今読んでいるところです。
原子爆弾が造られ残留ほうしゃのうが問題になっていたころ「人類は核融合によって無限にエネルギーを取り出すことに成功するだろうと云われていたが、あの話はどうなったのだろう?(T)