一昨日の夕方、何気なく二階に降り立った。リハビリの男性療法士の方が二人椅子に腰かけて誰かを待っておられるようだった。勤務時間過ぎにこのような光景を見るのは珍しいことである。
しばらくすると庶務課のスタッフが3~4人現れた。何事かと見ているとリハビリ器具の平衡棒が二つの台車に載せられ西端のエリァに移動され始めた。
あまり見ているのも感じが悪いと思い、部屋へ帰り夕食時に主人にそのことを話した。好奇心旺盛な彼は私が食後の歯磨きをしている間にもう二階へ出かけていた。
帰ってから聞いたところによると、10種類以上の器具が全部西側へ移された様子。何だか私も落ち着かなくて、リハビリをしながら見に出かけた。
今までとは風景がまるで変ったようで、落ち着かない。よその階へ迷い込んだような気持ちだ。この落ち着きのなさは何だろうと思い、かわることを好まない年のせいか、少し違う。やっと理由がはっきりしないためではないかと気が付いた。
ぶらぶらしているとテーブルに残された会議用のプリントが目に入った。議題「改修工事に伴うリハビリエリア案」とある。どうやら、リハビリエリァが工事の部屋の真下になるらしい。
其れでやっと合点がいった。3階から5階までの居室各10室をトイレ付に改造するという話を今月号の便りで読んだばかりだから。
年を取ると予想外のことが起こる。何でもないことが気になって、落ち着かなくなるのだ。(E)
いつも利用するレッグエクステンション