かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

可愛い果樹の子どもたち

2013-05-28 | 気ままなる日々の記録

 今のところ〝果樹の手入れ″に余念がない。キイウイの棚造りを終え、キイウイ・プラム・ミカンに追肥(枝ぶりを傘に見立てて、傘の先にあたる部分を円形に15センチほど堀り下げ、果樹専用の合成肥料をチョット多めに与え、土をかける)、最後が第一回目の消毒作業だ。

      

 最初は梅。今年は着果がやや少なかったが、自家用としては充分。漬けた梅の果肉を取り出し、蜂蜜を加えてジャムのような小皿料理を作ってくれる。

      

 次がミカン。小粒だが完熟にすると甘くて美味しい。孫が「おばあちゃんの家のミカンは美味しい」と云ったそうで、力が入っている。

      

 次は柿。昨日早朝に第一回の消毒をした。気象情報に気を配り、早朝に散布する。まあ、ムシさんの朝食に毒を盛るという作戦だ。使う薬剤は住友化成の「パダン」、希釈率は1000、購入時にはサインが必要。あと6月末と7月末の2回散布します。

     

     

 上の2枚が大石早生(プラム)、下の2枚がサンタローザ(プラム)。冬に大胆な剪定をし、濃い「石灰硫黄合剤」を散布、挑戦的な栽培に挑んでいますが、今のところ順調。ふくろみ病もヤッツケタ感じ。完熟間際にカビがつくサンタローザについて、ネット散策で対策を考慮中。

     

 最後が、キイウイ。100円ショップで買ってきた「耳かき」で人口受粉をやったせいか、まあ、順調に着果。昨年の失敗を繰り返さないように注意深く世話をしています。一番丁寧に追肥をしたのもキイウイ君でした。あと夏みかんもありましが、カット。


昨日(5月18日(土))、庭でバーベキューをしました。

2013-05-19 | 気ままなる日々の記録

 私の職業の縁で、45年ほど前のざっと1年間、生活時間を共有した若い人たち(現在57歳とか)10人ほどが、我が家の庭に集い、バーベキュー・パーティーを開いてくれました。

     

 過日、世話係の I 君が訪ねてきて、「庭を貸してもらえないか」とのこと。もちろんOKだが、設備は何もないよ、と伝えたら、みんながそれぞれ持ってくるから大丈夫とのこと。それでも私は半信半疑、いざとなったら母屋とキッチンを開放すればいい思ってました。

 当日、先遣隊から定刻隊に遅刻組まで、次々に小道具を持って現れました。

      

 上の写真は「鰹のたたき」を作っているところ。「バーナーで表面を焼くのが一般的で、料理やでもバーナー焼きを出すところがあるが、風味が全然違う。藁で焼かなければ味も香りも本物でない」と一説を述べながら作業をする人がおれば、「燻製を造ります」といって、作業を始める人もいる。

 聞けば、数日前美濃の山奥へ行って、アマゴやイワナを釣ってきて、冷凍しておいた、とか。その彼は山菜取りも名人で、天然ワサビやウドを採取、何とかかんとかしたあと、醤油と味醂と蜂蜜少々の中に一昼夜漬けておくと美味しい「山菜漬け」になるとかで、沢山持ってきてくれました。

        

 11時から始まったパーティーは、午後5時まで、よく笑い、よく食べ、それぞれにほどよく飲み、私は終始感嘆! この世代は子育ての頃からバーベキュー派で、簡易椅子も大小沢山持っているのも、子どもが大きくなるにつれて買い揃えたものと思われます。焼きそばだって、細麺には何とかの垂れがよく合い、太麺委は何とかがいい、とかいって、次々と出てくる。男どもがよく働き、女たちも「合いの手」の入れ方がうまい。                                 

                

 一番の役立たずは私で、「所作」に関しての「生活文化の違い」を実感しました。話題も学生時代の思い出から、それぞれの職場のこと、子どものことから夫婦のことなど、目まぐるしく変わりながら、多くの場合、話に「落ち」が用意されていました。

 大学生の子どもが同棲を始めたこと、就職して3年の子どもが会社を辞めてしまったこと、本人も後3年を残して退職したことなど、普通の話題として語られ、助言しあい、励ましあっているところがいい。

 私も、大いに「若さ」を頂戴した次第でした。

 


かわずの本棚

2013-05-11 | 気ままなる日々の記録

 昨日の午後から今夕まで雨。畑の野菜たちには恵みの雨で、たっぷり美味しい「ミネラルウオーター」を頂いてホッとしていることだろう。そして私は配偶者のアッシー君の後は、終日ゴロゴロとしながらの読書三昧。

 数日前から嵌ってしまった本が《『おどろきの中国』-そもそも「国家」なのかー》橋爪大
 三郎、大沢真幸、宮台真司共著 講談社現代新書 です。このシリーズの一冊でキリス
 ト教について書かれた本が面白かったことと、「そもそも“国家”なのか」というサブタイ
トルの惹かれて買い込んでしまい、読み始めたら止まらない。

 中国の歴史に触れながら「国民性」を概観し、社会の仕組み、社会主義革命、毛沢東
と自在に話題を展開しながら、我が国との接点にメスを入れて行きます。

 そこで描き出されるのが、我が国の一貫した稚拙さ。第一あの「支那事変」が、ズルズ
ルと深みに嵌っていくあたり、軍と政府とマスコミの、つける薬がない独善に驚かされま
す。国際感覚ゼロ、少し経済が好転すると異文化を見下す偏狭、異文化間の交渉で説
得や妥協のまずさ、など当時の偏狭がそのままそっくり現在に引き継がれているさまを
、見事に描き出しています。

 三人のご専門は「社会学」。顧問格が橋爪さんで現在東工大の教授。奥さんが中国人
で、中国の知識人との交流が長く、洗練された北京語に、奥さんの友人をして「あなたの
ご主人、日本語が上手だね」と云わせるほどだとか。

 尖閣問題で当時の関係者(本には実名あり)を、「あれほどの無知、無教養なリーダー
は米国はもちろん、中国にも台湾にも、いや北朝鮮いもいないでしょう」と述べ、現在の
日本を覆うポピュリズム(大衆迎合主義=軽薄な投票)を嘆いています。

 この本に触発されて、ネットで購入したのが「真実の戦後史」。北方四島や尖閣、竹島
の問題がよくわからなくて、とくに尖閣で両国の監視船がにらみ合っているニュースを耳
にするたびに、暗い気持ちになってしまうからです。

 こちらは「週刊誌」的で、気楽に読めますが私にとっては「眼から鱗が落ちる」感じ
です。

 恥ずかしながら私、敗戦時に玉音放送で日本が受け入れた「ポツダム宣言」を初めて全
文読破しました。島の帰属は「白紙委任」、つまり連合国で決めてもらってい
いです、と云ったわけです。そこで問題になるのがルーズベルトとスターリンの口約束。ル
ーズベルトは日本本土上陸にあたって、満州に展開している関東軍をくぎ付けにしておく
ために、スターリンに参戦を促し、戦争が終わったら千島を全部ソ連に
あげるからと、日本への参戦を呼びかけ、スターリンはOKといい、その日は宿舎で
上機嫌だったといいます。

 その後、訳が分からなくなるのが、冷戦とアメリカによる我が国の自主外交への
妨害。あの重光さんがダレスに恫喝された話は圧巻です。

 それにしても、尖閣問題でニュース解説者が、中国の歪んだ教育によって中国国民は
真実を知らされていない、と分析していますが、その言葉はそっくり我が国にも
あてはまるわけで、山川の歴史教科書を例にとって、いろいろな事実が意図的に
ネグレクトされていることが紹介されています。

 近代国家はどこの国もそんなもので、取り立ててそんなことを問題にするのはナンセ
ンスであって、そうした状況の中で、どんな駆け引きをしてどこで妥協するかが、
外交というものなのでしょう。

 何とか早く、国際的な視野に立って巧みな交渉と妥協ができるリーダーと外交官と
世論が育たないものかなあ、と思える今日この頃です。
                

 


我が家の果樹園

2013-05-02 | 気ままなる日々の記録

 菜園に続いて「果樹園」からのご報告。果樹園と云うほど大きくはないが、あちこちに「果樹」が植わっていることは事実です。現在、毎朝木の下に立ち声を掛けているのは「プラム(大石早生とサンタローザ)」と「キイウイ(ゴールデン・キングと孫悟空)」です。プラムの方は1月下旬に「逆さ傘方式」と名付けた樹形にするため大胆な剪定をし、さらに「ふくろみ病」対策として思い切って濃厚な石灰硫黄合剤を散布したものだし、キイウイは昨年、いいところまで来たのに失敗、棚を増やし雌雄1本ずつ追加植樹をしましたから目がはなせません。先ずはプラム。

    

 写真はどちらも「大石早生」です。右の写真は木が「自己摘果」(自分に適した数になるよう果実の選別をしている)ことがよくわかります。現在小さい実はこれ以上大きくなることはなく自然に落下します。これを見て、来年は「寒肥」をもっと増やそう!、などと考えています。サンタローザの方は、まだチョット小さく、勢いに欠ける様相ですが、こちらも「逆さ傘」方式にして確かに着果率が向上しています。こちらは、完熟前の「カビ防止」という課題を背負っています。

    

 次がキイウイ。上の写真はともにキイウイの雌株で名前は「ゴールデン・キング」。蕾はすべて雌花です。この木も「自己摘果」をします。この木と対の雄株が「孫悟空」という名のキイウイで、3年前枯れてしまって、幼木を植え、去年が植樹2年目でやっと花が咲きましたが、数が少なく、記録によると4月11日に100円ショップで「耳かき」を買ってきて、綿毛の方を使って「人口受粉」しています。その「孫悟空」の写真が下の右側です。まだまだ小さく、花数も少なそうですから今年も「人口受粉」が必要なようです。

    

 左は「梅」です。今年も豊作のようですが、もうそれほどの需要がなく、喜びも半分ほどです。