昭和20年代前半はよくデモ行進というやつがあった。
丁度学生であったのでよく参加した。
ジグザグ・デモというのがあった。普通に歩くのではなく少し小走りのようにしてジグザグに歩いて進むのである。
これは普通のデモより10倍は疲れて終わった頃にはその場に腰を下ろしたいほどだ。
デモが解散になって、友人とヨロヨロ歩き当時流行っていた「トリス・バー」へ転がり込み、ビールを飲んだ時の美味しさは、忘れられない。
ちょうどそのころだったと思う。経団連のなんとか部会が提案を出し、よく分かっていない大衆が労働組合の命令で反対デモを行い新しい提案をできなくしてしまう。
こんなことは、民主主義でも多数決でもなんでもない。こんなことをしていては、日本は世界の最貧国になってしまう。労働者が夢中になる何かを盛んにし、
暇な人はそちらへ行ってもらうようにしよう、ということで、地域別にプロ野球の球団をつくり、ナイターを始めた。
狙いは的中、応援しているチームの試合があるときにはデモへの参加者は激減し、 労働組合もデモを計画しなくなった。結果は今日見る通り。世界一野球付きな国民が出来上がり各球団は高配当を誇っている。
テレビもどのチャンネルも野球ばかりの日が多いこと。
この背景には、共産党をはじめとする労働組合の指導層の無策もあった。
我が国は近現代史に関する研究が遅れていていろいろな教訓を次の世代に伝えることに失敗していると思う。
例の第二次世界戦争にしても、原爆の被爆国でありながら、 どこで、どう間違えて真珠湾攻撃に進んだのか高校の日本史でキチンと教えていない。
此処でも論争にあけくれして本当に大切な視点を見失い、放置され、次の世代への教訓が伝えられていない。 (加籐陽子(東大教授)著{それでも日本人は戦争を選んだ。参照
(t)
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夕立と夕焼け