かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

大小二つのお詫び。

2012-03-26 | 気ままなる日々の記録

 最初のお詫び(大きい方)。誠に残念ですが本日、先回UPした映画に関する記事の中の写真をすべて消去しました。その写真の原画は映画館で購入したパンフレットからスキャンしたものですが、そのパンフレットの最後の所に小さな字で「本プログラムの一部または全部の無断複写・複製・転訳掲載(WEBサイトでの使用をふくむ)を禁じますと書かれていること発見したからです。誹謗中傷した訳でもなく、この映画を愛する者として書いた記事で不本意ですが、注意書きに従いました。読みにくい記事で申し訳ありません。

 小さいほうのお詫びは、3月6日のブログ「雨があがって」の中で、現在工事が進んでいる「各務原大橋」の工事について、「対岸の方の工事は、蛇が這い出すように進んでいるのに、こちら側は“天秤棒”を担いでいるように工事が進んでいる」と書いた部分です。正解は「両方“蛇の這い出し”であり“天秤棒”である」ということでした。

 私の師匠もこの橋の工事のことをときどきブログに書いておられ、師匠はそこで“やじろべい方式”(さすがに表現が美しいです)と書いておられ、私が「不思議だ」と書いているのを見て、何と、この橋の建設会社に電話をされ「どうしてあんな工法か教えて欲しい」と頼まれ、説明を聞くことができる運びになり、私もお供をしました。以下はその報告です。(以下の写真はその時頂いたパンフレットからの写しですが、ご説明頂いた副所長さんからブログ掲載の許可を頂いておりますから、大丈夫です)

 最初は「完成予想図」です。デザインもよく、完成が待たれます。  

 下の図は左右ともに設計図ですが、右が橋に平行に見た場合の図で左が橋に直角に見た場合の設計図です。
ただし、橋脚の頭の部分は受け口が2か所あるのにこの図面では重複を避けて左部分しか書き込まれていません。つまり青い車の下にも左側と同じ橋脚の頭の部分が来ます。

   

 下の3枚の設計図は、私が「蛇の這い出しであり、天秤棒である」と部分の図面です。どの橋脚も、二つの橋脚の間に梯子を倒したような仮の橋が架けられ、最初に②③のように“天秤棒方式”で工事が進められ、二つの天秤棒が伸びて、あと少しで繋がるところまで来ると二つの天秤棒がつなげられます。材料はすべて梯子を倒したような仮設の橋を使って運ばれます。この工法は、経費・工期・人力を最小にするために考えられた方法で、
仮設の橋が弱くても小分けして運ぶことによって大きな工事が可能という特徴があります。

   

  お聞きしたところによると、この工事には大手四社が参加していて、橋脚を造ったのが2社で、川底の起伏を計算に入れ橋脚の長さを決め、橋脚の基礎部分には大掛かりな基礎工事が施してあるとのこと。その技術力には頭が下がります。  

  さらに、コンクリートの長所と短所も学びました。長所は圧縮に強いこと、短所は引張(いんちょう:ひっぱり)に弱いこと。その短所を補うためにコンクリートの中にワイヤーを埋め込み、引張力を更に向上させるために左右からそのコンクリートを圧縮しているとのことでした。
  

 その他、工場で造ってここに取り付ける部品や魚の背ビレのような波打つ橋側が実は力学的にも理にかなっていることなどを教えて頂きました。日進月歩の架橋工事、日本は世界一の技術力で世界の橋を架けている、というお話もお聞きしました。


映画を観てきました。

2012-03-22 | 気ままなる日々の記録

昨日(3月21日)、彼岸の中日も過ぎたというのに秒速7mの寒風。午前中庭木の手入れをしていましたが、あまりの寒さに作業を中止して、午後映画を観にゆくことにしました。お目当ての映画は“The IRON LADY”、つまりは主人公が、「鉄の女」こと、かの有名な英国首相マーガレット・サッチャーの映画です。

(以下の空白部分に写真がありましたが、3月26日に削除しました。お許しください。
理由は3月26日のブログに書きました)
  

 脚本も演出も女性のイギリス映画ですが、サッチャーを演じたのが米国のアカデミー賞女優メリル・ストリープで、サッチャーの演説テープを連日聞いて役作りをし、30歳から82歳までの「鉄の女」を見事に演じているという解説をラジオで聞いたことが、観てみたいなと思った動機です。実は私、サッチャーさんは若いころからどこか好きでした。その上、2008年に娘のキャロルが回顧録を発表し、その中でサッチャーが認知症を患っていることを書いていて、それを読んだ脚本家が思想性や政治性を乗り越えて、一人の女性の生涯という視点で脚本を書き下ろした、という話も魅力的でした。

 

 サッチャーの父親は食料品の他にも日用雑貨なども売る小規模な食料品店を経営している典型的なロウワー・ミドル・クラスと呼ばれる階層の人で、働き者で堅実な英国市民、町民議会で演説などする人でした。英国は今なお階級社会といわれていて、アッパー・クラスとアッパー・ミドル・クラスが保守党で、ロウワー・ミドル・クラスとワーキング・クラスが労働党という見えない階層があり、それぞれの階層では、使われる言葉もちょとした仕草や作法も異なると聞いています。そん社会で下の階層のサッチャーが保守党に入ったのは、彼女が名門オックスフォード大学を卒業しているからです。
 上の写真は彼女が保守党党首に当選した時のもの。ブルーは保守党のシンボル・カラーで、左の男性は偏見に満ちた保守党の中で、彼女の政治信念に共感して彼女を支援したエアリー・ニーブ。

 

 この映画ではサッチャーの演説風景がよく描かれますが(メリル・ストリープが利用した)、その演説が実に巧みで、韻を踏み、階段を上るように強調し、全てを巻き込むようにして最後の結論へと導きます。公聴会でも、議会の党首討論でも、大群衆を前にしたときでも、その場その場の雰囲気に合わせた論法による彼女の演説は、いつも大拍手を呼び込みます。映画での演出だとしても、演説の録音は残っていますし、プロの政治家の予想を覆す大人気を彼女は博するわけで、かなりの部分は本当だと思われます。少なくともどこかの国の政治家のように官僚が用意して原稿をたどたどしく読むだけの政治家ではありません。その点がうらやましい限りです。

 

 この映画の“現在”は中程度に症状が進んだ認知症のサッチャーが、混濁の中で8年前に亡くなった夫と話し込んだり、正常な状態で、栄光の過去を振り返ってそれでも自分は至らなかったと後悔したりと、一人の女性の人生譚が描かれます。終わりになって彼女は、常に自分を陰で支えてくれた亡き夫に「あなた、あなたの人生は幸せだった?」と問い、ポロリと涙を流します。ここがまたこの映画のよいところでしょう。

 

 上の写真は、11年に及ぶ首相の座を降りようと決めたころのサッチャーだと思います。名演技です。

 (私は「字幕映画」を観た時、面白いと思うと決まってカタログ・パンフレットを買います。恥ずかしながら、見落としや読み間違いがあるからです。昨日もカタログ・パンフレットを買いました。このパンフもお薦めです。本稿の写真はこのパンフからのスキャンです。)


菜園・果樹園からの報告

2012-03-17 | 気ままなる日々の記録

 今日は朝から雨、それも本降り。今悪戦苦闘しているのが "Picasa" というフリー・ソフトの使いこなし。これが使えるとBGM付きのスライド・ショーができ、スライドの切り替えが映画やテレビのようにかっこよくでき、その上各画像にキャプションを簡単に書き込むことができます。友人がヨーロッパ旅行の記録をこれで造りDVDに納めていて、それを貰ったのですが、すごく格好よくて私も造りたくなったというわけ。
 友人が詳しい手引書のようなものを添えてくれましたが、なかなか思うように進まなく、いたるところで迷子になります。詳しい入門書はないかと本屋にも行きましたがダメ。どうやら皆さんは簡単に使いこなしている感じ。つまり、私の頭が並はずれて硬く、理解力に乏しく、忘れやす(新しいことが入らない)、いということのようです。困ったことです。
 それでも、一応試作品が完成。でも、至る所で至らない点ばかりが目立ち、落胆。肩こりだけが残っています。

 庭に出れば春近し。紅梅・白梅が満開です。

    

    

 菜園の方は、堆肥を拡げて耕運機をかけ、少し休ませてから春野菜の播種・植え付けに入ります。最初はジャガイモですが、今年は遅くまで寒いので植え付けを少し遅らせています。(お問い合わせがありましたので、私の菜園の全景を紹介します。

      

 右側の写真の左手奥が堆肥を造っていたスレート囲い、左側の写真の右手奥が自作の「石捨て場」。わたくしが始めてから数年でここが満杯になり業者に片づけて貰いましが、間もなく2回目の満杯を迎えそうです。1.5畝(45坪)といったところでしょうか。すべて自家用ですからこれで十分です。

 


東京へ行って来ました。

2012-03-14 | 気ままなる日々の記録

 3月10日~11日にかけて東京へ行って来ました。幼稚園年少組の孫娘の“学習発表会”を観るための「お出かけ」です。朝早く出かければ開始時間に間に合いますが、早朝からのお出かけは寒いし疲れるからという理由で、最近は前泊です。メトロ東西線の東陽町駅近くのホテル「イースト21」が常宿(じょうやど)で、ネットで予約します。

      

 午前10時ごろゆったりと家を出て、新幹線の中でお弁当を食べ少しまどろむともう東京です。若いころは東京へ着くと何故かワクワクして“さあ、東京だ!”と膝を打って立ちあがったものですが、今はそうした高揚感はありません。いつもチェック・インまでの3~4時間をどこかに寄って過ごします。今回は「ゆりかもめ」に乗ってお台場海浜公園を散策することにしました。上の写真は「ゆりかもめ」から見た銀座・汐留方面の風景です。遠くにスカイツリーも見えます。

 東日本大震災の性でしょうか、このビル群を見ても今までのような昂奮を覚えない自分を発見しました。特に汐留あたりに林立する高級マンション。20階、30階に住居を構え、一人の行き来に高速エレベーターを使い、水をそこまで押し上げて風呂を沸かし、排水を流し、生ゴミも粗大ゴミも瓶も缶も雑誌も新聞もそんな上から捨てる、そんなことをしていて本当にいいのだろうか、と思ってしまいます。

 「ホテル 日航 東京」は大変混んでいました。結婚式を終えて記念撮影をしているカップルや喫茶コーナーで一休みしようと空席待ちの行列に並んでいる人々、喫茶コーナーではイギリス風のアフターヌーン・ティー2,500円(スコーンを3段のプレートに盛り付けたものと高級紅茶)を楽しんでいるテーブルが多く、ここには“不況”はありませんでした。

  

   

  上の2枚は夕方ホテルの窓から撮ったものです。スカイツリーの高さは634mとか、私の場合はすぐに金華山の倍だなと思ってしまい、それが細い棒のようになっているからどこか不安定な感じがするのではないかと思っていましたが、なかなかどうして、安定感の良さといいい、スタイルの良さといい、大したものでした。

  

  

  

 翌日の発表会は、有志によるピアノ演奏(先生との連弾)とクラス別の唱や踊り。みなさんお上手で、ときどき間違うのもまた可愛らしい限りです。すべての舞台はいわゆるミュージカル仕立て、う~んアメリカ文化がここまで来てしまったのか、という観は禁じえませんが、子どもたちは皆おりこうさんで、これも私の子ども時代とは隔世の感ありです。

 


菜園からの報告

2012-03-09 | 気ままなる日々の記録

 今日は朝から小雨、終日肌寒い一日とか。でも昨日までの3日間はポカポカ陽気で、春物野菜の植え付け準備をしました。最初はわが菜園自慢の作物4種。

     

 左はエンドウ。自作の温室で育てた苗を本植えしました。近所の畑のエンドウの中では一番大きくて元気そう。でも、今エンドウは急に寒くなってビックリしていると思われますので、「頑張れよ」と心の中で声援を送っています。右は、一番奥が「つみ菜」次が「玉ねぎ」そして一番右が「イチゴ」。つみ菜は「アブラナ」とも言い本来は菜種油を取るための作物のようですが、我が家では3月下旬から芽を摘み取り“おしたし”にします。これが私の大好物。右側の3種の成育状態はマア標準でしょう。

 これからの作付は、最初がジャガイモ、ついでトウモロコシや春ダイコンなど、そして最後がトマト、ナス、キュウリ等です。そのための土作りが今の仕事。一昨年秋に行った庭木の剪定で出た大量の切りくずや、庭や畑の除草時にできる土付き雑草を貯めた「堆肥」を畑へ梳き込もうというわけ。

 写真の土の部分は100%“堆肥”です。上のまだ腐っていない部分を取り除き、堆肥を畑へ運び、拡げて耕運機をかけようという作戦です。

      

      

 

 今季の“堆肥散布作業”は残すところマンノウと耕運機をかけのみ。上の堆肥は、現在イチゴやタマネギが植わっている処へメロンなどを植えるときに梳き込む予定です。またスレート版を立てて、空いた所へ有機ゴミを放りこみます。なお自作温室の中には現在トウモロコシや春大根が入っています。

 


雨があがって。

2012-03-06 | 気ままなる日々の記録

 午前9時ごろ、二日降り続いて雨がようやくあがって、陽が差し込むとビックリするような暖かさ。庭に出てみましたが畑仕事も庭仕事もまだダメ。でも春を迎えた木々が嬉しそう。

 二本ある梅がどちらも満開となり、近くにゆくと芳しい薫り。江戸時代のお花見は男が梅で女と子どもが桜で、男は帰宅後の衣への移り香を大切にしたとか、そんなことを思い出しながら梅の花の香りを楽しみました。

 お正月用に頂いた葉ボタン。雪の日も氷雨の中でも、いつも凛とした頬笑みを見せてくれたいた葉ボタンでしたが、この暖かさで笑い出し、グイッと中心部分が伸びて来ました。花を咲かせ実をつけるのでしょう。

 ホームセンターでの買い物の後、急に思いついて「川島の橋の工事」を見に行きました。

 手前だ旧川島町で向こう側が各務原市ですが、先の市町村合併で川島町も各務原市になり、そのときの祝儀として川島町がこの橋を貰ったようです。驚いたのは手前の工事。橋脚が天秤棒を担いだように橋が造られいます。今まではそうではありませんでした。各務原側は、陸地からツルツルと蛇が這い出したように造られてきていました。時々見に来て天秤棒の効用を考えたい気分です。

 上の写真は「天秤棒」の南部分で、これが伸びると次は堤防です。私には気になることがもう一つあって、それが川の中に伸びているにわか作りの堤防。「川の流れ中にあんなやぐい堤防をつくって何にする気かなあ」と思えて仕方がありません。

 どうも二つの工事が同時進行で進んでいるようです。そこで説明の看板を隅から隅まで読んでみましたがよく分かりません。時々見に来るしかありません。

 近くの保育園の子どもたちが来ていました。どうやらこれからここでお弁当を食べるようです。しばらく見ていましたが、どの子もお利口さんばかりでした。

 


フラワー・パークを訪ねました。

2012-03-02 | 気ままなる日々の記録

 最後の日、10時チェックアウト。ちょっと何処かへ寄って早めに帰宅しようということで、フラワー・パークへ寄りました。到着したときは小雨で、「落ち着いた雰囲気、傘をさして歩くのもよし」ということで、散策を始めましたが、やがて雨もやんで最高の散歩となりました。今回はたっぷりと写真を見て頂くことにします。

      

       

      

      

 最初の2枚は入り口を入ってすぐ公園全体を写したもので、小雨に煙っていました。正面に見えるガラスの建屋が巨大な温室で、中は熱帯植物が見事なまでに花を咲かせていました。

      

      

 圧巻は、公園の中央に造られた大きな池で、音楽に合わせて巨大な噴水のショーが行われることでした。流石は楽器のメーカーの多い浜松、ハイテクを駆使した見事なステージを完成させていました。

      

      

 噴水の横には花で作られたミュージシャンたち。

      

 最後は、散策中に写した紅梅・白梅。この散策道もなかなか魅力的。昨日のフルーツ・パークといい今日のフラワー・パークといい手入れの行き届いた素敵な公園で、どうやら浜松市の財政はどこかの貧乏市と違って豊からしい。

 最後の2枚は東名浜名湖サーヴィス・エリアで撮影したもの。息子一家が帰省し、いよいよ東京へ帰る時、私たちはここまで見送りに来たものだ。ここで揃って昼食をとり、孫たちと遊んで、ここで別れたものでした。その孫たちも今では小2と年少さん。早いものだ。